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おざっちの笛吹き日記

ozatti.exblog.jp

歩く人、走る人

朝の通勤途上で、いつも追い越すおじさんがいる。黒っぽい服装に赤いデイパック。年中この服装で早足で歩いている。だいたいいつも同じ場所で追い越すのだが、今日は駅の階段で会った。うしろから追い越すから、まだ顔は見たことがない。
で、色々な推測をしてみる。
1 ケガか病気をし、そのリハビリで歩いていたのだが、歩くこと自体が楽しくなって続けている。
2 山登りのトレーニングのために通勤ウォークしている。
3 車に乗るのがきらいで、歩いている。
さて、正解は?


最近はこうして通勤時間を使って、歩きや自転車の人が本当に増えた印象がある。渋滞する車の横をスイスイ行くのは、一種快感でさえある。たとえば、大津から京都や大阪まで、専用の自転車道があれば、今ならたくさんの人が自転車を利用するに違いない。でも、今の交通事情では乗る気になれない。高速道路を作るのなら、こうした自転車専用道路を作る、という発想の転換が必要だろう。そうでなければ、2050年までにCO2を半減するなんて絶対にできないと思う。


帰宅途中にて京極のロフトへ立ち寄る。ちょっとした文房具を買うためだが、色々と面白いものが並んでいるので、ついつい見て回ってしまう。そんな中でフルートと楽譜を入れるのにちょうどのカバンを発見。ひとつは吉田かばんの高級品。買おうかな。


ロフトを出て、夕暮れの木屋町から先斗町を歩く。祇園祭が近いせいか、やたら外人の姿を見かける。三条大橋を渡るといい風が吹いてくる。でもビラ配りがやたら多くて閉口する。
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# by ozawa-sh | 2008-07-10 22:38

Bach

帰宅すると、注文しておいた楽譜が送られてきていた。バッハのフルートソナタ集、D-durとg-moll。ドイツのラインハルト社発行。前文からすべてがドイツ語で書かれていて、なんだか本場の雰囲気をプンプンと匂わせている。バッハの曲はすべてBWV(Bach Werke Verzeichnis)という番号で分類されていて、ちなみにD-durはBWV1028、g-mollはBWV1029となっている。バッハ一族からは60人もの音楽家を輩出しているらしいが、バッハ自身の子ども達もフリーデマンやエマヌエルといった有名な音楽家になっている。バッハというのは「小川」のことだから、小川さんの書いたミサ曲、ってなことになるわけだ。今でこそ偉大な音楽家と言われるバッハだが、友人に頼まれて夕飯を食べる時の曲を作ったり、教会へ聖歌を献上したりして、とても身近なところで音楽活動をしていたのである。死後100年経ってから、そのすばらしさが評価されたというから、決して流行作家ではなかったのかもしれない。


音楽ネタのついでにモーツァルトのこと。映画「アマデウス」で、そのハチャメチャだが天才ぶりをご覧になった方も多いと思うが、残念ながら、モーツァルトはフルートという楽器に、なんの興味ももっておらず、あまり作品を残していない。なぜかというと、今でこそ複雑なキー・システムを搭載しているが、当時のフルートというものは、管に押さえる穴が開いているだけのもので、表現力に乏しかった。モーツァルトの興味をひく楽器ではなかったのである。知人に宛てた手紙の中で、「あの楽器にはがまんなりません」という一文があるそうだ。もしモーツァルトが現代のフルートを聞いたなら、もっとたくさんの曲を残していただろう。しかし、実際に書かれた曲は、すべて曲想に富んだすばらしいもの。なんと8歳の時の作品もあって、それもすばらしい曲である。


楽譜は来たけれど、夜は近所迷惑、ビール飲んでるしで吹けないし、早朝から吹くわけにもいかない。いっそ湖岸へでも行って吹いてみるかな。明日はロードの朝練。少し体調が悪いが、朝起きて様子を見て決めよう。
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# by ozawa-sh | 2008-07-09 23:22

雨の朝トレ

5時スタートでNトレへ。火曜日はMTB、木曜日はロードというパターンが定着しつつある。ダイスケ店長となぎさ公園を走る。空はどんよりと雲が垂れ下がり、今にも雨がふりそう。しかしこの気温なら、雨が降った方が涼しくていいくらいだ。でも、山の中では降ってほしくない。滑りやすいし、第一バイクが汚れる。ダイスケ店長もコースを覚えたので、先頭を引っ張る。付いていくのがしんどいが、これはトレーニングなので、少し無理をしながらなんとか付いていく。


峠頂上からダートに入る。もう汗だく状態で鉄塔のところに出る。あたりの草が刈られ、明るくなっている。ここからバイクにまたがり、ギヤを落として漕ぎ上がる。暗いのでトレールのディテールがよく見えない。こんなに暗いNトレールは初めて走る。が、雨はまだ大丈夫だ。最後の急な上りをダイスケ店長は乗って、ボクは押して上がりきる。暗い湖面が眼下に広がり、間違いなく雨の到来を感じさせた。


下りのシングルトラックを降りていく。途中の幅30センチくらいのガケで、珍しく落ちそうになり、とっさに山側に体を倒した。やはり路面が暗くてよく見えないのが原因かも。快適なトレールには、シダが勢いよく張り出し、足に触るのがなんとなく気色悪い。その後はいつになくハイペースで東海自然歩道を走り、逢坂山に降り立った。京阪の踏切手前からNトレの山裾の舗装路を走って浜大津まで。雨が本格的に降り出したが、熱くなった体にここちよい。うまい具合に帰路で雨になり、今日はラッキーであった。これからの季節、雨でも朝練ができると思う。


いつも通勤で通る川沿いに、青いコスモスが満開である。(昨日の撮影)「ああまたこの季節が巡ってきたなあ」と思う。花は季節を知らせる時計。
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# by ozawa-sh | 2008-07-08 22:51

車はできるだけ乗らない

洞爺湖サミットが始まり、テレビをつければ福田さんや、ブッシュさんや、メドベージェフさんなどの各国首脳の顔が並ぶ。最も大きな論点は、言うまでもなく「地球温暖化対策」だろう。北朝鮮、貧困、原油高騰、、、たくさんの問題に直面しているが、なによりも地球温暖化は人類存亡に関わる火急の問題として、このG8で必ず一定の方向性を見いだして欲しいと願っている。ここ最近の暑さが、いや、もっと暑い日が一年中続けば、人類は滅亡するしかない。彼ら政治家はいつもエアコンの効いた環境にいるだろうから、どれほどせっぱ詰まった思いでこの問題を解決しようとするのか、はなはだ疑問ではある。しかし、大げさでなく、我々人類の存亡をかけた会議として臨んで欲しいものである。


夕方の京の町に御神燈の灯りが点りだした。この1日からすでに祇園祭が始まっており、山鉾巡行をピークに31日まで続く。この間ほぼ毎日、八坂神社と各鉾町を中心としたイベントが続く。もともとは疫病を鎮めるための祭として始まったという祇園祭も、現在はひとつのショーとして世界から観光客を集めているが、地球温暖化になれば、疫病もはやりやすくなると言われており、祭本来の主旨が生かされる世の中になってほしいものである。


今週末はまったく車に乗らなかった。先週末も全然車に乗っていない。ガレージに置きっぱなしである。ガソリンが高騰しているからというより、できるだけ自転車や徒歩や公共交通機関を利用したいと思う。たまには長距離をドライブすることもあるが、それ以外はできるだけ乗らないようにする。最近はアクセルを踏むことが、なんだか悪いことをしているような気にさせる。ボクもあと2年で定年だが、その日まで自転車通勤するつもりだ。ボクに誇れることはなーんにもないが、この35年間雨の日以外は自転車通勤をしてきたことだけは人に自慢できるかもしれない。
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# by ozawa-sh | 2008-07-07 22:28

山走り、堪能!

家の近所に、こんなにすばらしいトレールがあったとは!と正直驚いた。京都の北山倶楽部の方の案内で、田上方面の極上トレールを走ってきた。「信楽方面です」と倶楽部のメンバーであるカミヤさんに聞いていたから、てっきり信楽の山かと思っていたが、現地に着いてみると、信楽というよりは大津に近い山であった。その一部は東海自然歩道で、山頂にある神社へは、反対側から昔行った覚えがある。


人の縁とは実に不思議なもので、この人カミヤさんとは、王滝100キロの道中、たまたま横を走っていたのがご縁で知り合うこととなった。その後、名田庄の合宿やら、北山のトレールにも連れていってもらい、彼の友禅染めのデザイン工房を見せてもらったことがある。たくさんのデザイン関係の本に囲まれ、筆を走らせる横には、MTBやロードが置いてあって、実にうらやましい環境であった。


今日は倶楽部の人たちと、ストラーダのサノさんの7名が参加。まずは田上の元フィンランド学校の横から始まるハイキングコースにエントリーした。こんなところがあることも今まで知らず、一体どんなコースなのかワクワクしながらのスタートだ。それにしても暑い。覚悟はしていたものの、もっと水を持ってくればよかったと後悔した。で、しばらくは乗ったり押したりが続く。路面は湖南アルプス特有の、花崗岩が風化してザラザラになったスリッピーなもの。基本的に木陰を行くが、南斜面のせいか、非常に蒸し暑い。何度も休憩を繰り返し、大きな岩のところまで上ってきた。瀬田川方面が一望できるとても景色の良い場所。コース全体に虫もほとんどいない。広葉樹林のおかげかもしれない。しかしここでヨコタ君のリアディレーラーの調子が悪く、調整を繰り返すが、どうもいまいちである。


さんざん汗をかいた頃、少しずつ乗車率が高まる。ほぼフラットな森の中を集中して走り抜ける。階段が時々現れ、担ぎが入る。非常に細いシングルトラックで、一度ガケへ落ちそうになった。やがて不動尊への太い道にポンと出た。「ああ、この道に出るんかあ!」と記憶が繋がる。ここをしばらく上がると、水が湧いていた。全員がゴクゴクと美味しい冷水を飲んだり、かぶったりする。至福の一時。ここで昼食とする。楽しい仲間との楽しい時間。そばにはこんこんと透明な水が湧いている幸せ。


しばらく休憩し、再びもと来た道を折り返す。下り基調のすばらしいシングルトラック。しかし先のヨコタ君が、調整したばかりのリアディレーラーを岩にヒット。エンドを曲げてしまった。しかしちゃんとスペアを持ってきており、その場で交換した。岩がゴツゴツしたセクションを担いで降りれば、スタート地点に戻る。ボクは皆にお礼を言い、自走で帰宅することに。振り向けば、今走った山がそびえていた。久しぶりの本格的な山走り。やはりMTBは面白い!


写真トップは、スタート地点で見た、怪しい宗教の祠。なにをお祭りしてるんだろうね?
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# by ozawa-sh | 2008-07-06 20:22