おざっちの笛吹き日記

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2013年 11月 14日 ( 2 )

ポルトガル旅行記 2

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今日は、県免許センターと市役所に行ってきました。それぞれ免許証と国民健康保険証の再交付の手続きでした。勘の良い読者ならもうお分かりかと思いますが、、、はい、リスボンで財布をすられました(涙)。財布の中にはVISAカードと免許証、保険証、それにせっかく溜めたスターアライアンスのマイレージカードが入ってました。あ、現金も5000円ほど入ってました。事前にスリには充分注意するようガイドブックなどに書いてあり、充分注意していたのですが、、、。そのあたりを中心に、リスボン滞在二日目の顛末をお読みくだされ。

リスボン滞在二日目。今日の予定は旧市街地へ出て、教会などを見て回ろうと思った。幸い今日は地下鉄のストライキも終わり、街の中心街へ地下鉄で行くことにした。ホテルから歩いて10分ほどのところにある、「プラサ・デ・エスパーニャ」という駅へ地図を見ながら歩く。「う~ん、確かこのあたりのハズなんだけど」とあたりをキョロキョロ。しかしな~んにも表示らしきものが無い。すると前方に、なにやら無造作に穴が開いていて、階段が地下へ向かって続いている。「ひょっとするとこれが地下鉄の入り口か!?まさか~」と思い、さらに近づいてみると、、、地下鉄の入り口だった(笑)。入り口には表示はおろか、屋根も無い。その周辺はペンペン草の生えている原っぱだった。

階段を下り、自動販売機の前に立つ。ガイドブックと首っ引きでプリペイドカードを買おうと思った。四苦八苦していると、どこからか駅員らしき人が現れ、「パネルのここから順番に押して買うんだよ」と教えてくれた。改札でタッチして構内へ入る。川沿いの「サンタ・アボローニャ」という駅へ。このあたりが、「アルファマ」という地区で、細い路地が入り組んでおり、いかにもポルトガル!という感じだ。「サンタ・エングラシア教会」などを見て歩く。坂道を上っていると、地元のおばさんが近づいてきて、なにやらポルトガル語で盛んにボクのバッグを指差し、「スリに注意しなよ、あんた」と言っている。「前に抱え込むようにして持ちな」とゼスチャーする。ボクもウンウンとうなずき、「おせっかいなオバハンやなあ」と思いつつ、親切心にニッコリする。今まで海外旅行を何度も経験し、スリやカッパライなどに会ったこともないので、まさかと思っていた。
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リスボンは迷路のような細い道がたくさんあり、坂道も多いのだが、そこをギリギリで走る市電が名物になっている。海を背景に、坂を上る黄色い電車は本当に絵になる。で、この電車に乗ってみたいと思い、中でも一番観光客に人気の28番線に乗ってみることにした。行先はバイシャ地区にある、「カテドラル」だ。車内はかなり混んでおり、やっとこさ乗ることができた。
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細い道ギリギリに走る電車は、まさにジェットコースター。歩道の人もすぐ脇をかすめて走る市電に、身を縮めて歩いている有様。カテドラルの手前にも見どころがあり、混んだ車内をかきわけてやっとこさ降りようとドアの外に出た。すると後から続いて降りてくるハズの相棒の姿がない。見ると、車内に取り残されたまま発車してしまった。グワ~ンと音を立てて走り去っていく28番。「あれ~、待ってくれ~」と走るボク。もしはぐれたら二人とも携帯を持っているわけでもなく、落ち合うことができない。事態を重くみたボクは、必死でレールの道を走った。心臓がドキドキしているのが分かる。ああ、鍛えておいて良かった~と、変なことを考えるボク。二駅ほど走っただろうか、向こうからトボトボと歩く相棒の姿が。「アホかお前は~!!」としばしケンカ。
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↑ 「くちばしの家」。尖った四面体で覆われている歴史的な家。

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↑ コメルシオ広場の広々とした風景。この横の「ヴィニ・ポルトガル」でワインの試飲。

さて、カテドラルを見学した後、再び混み混みの28番に乗り、バイロ・アルト方面まで乗ることにした。美しい町並みに目を奪われる。電車を下り、これまたリスボン名物のケーブルカーに乗ってみた。坂を下っていく車内で、ふとバッグの中身を確認してみた。少しだけチャックが開いていた。すると財布が見当たらない。「あれ、ホテルに置いてきたかな!?」としばし考える。こうなるとケーブルの前に広がる風景など目に入らない。心配になり、一度ホテルへ戻ることにした。ドキドキしてホテルのドアを開け、財布を探してみる、が無い。「あっりゃ~、やられたかも!」、、、そう、あんなに注意していたスリに28番の中でやられたのだ。全くそんな気配も無かったのに~。さすがプロ!なんて感心している場合ではない。まずはカードを止めなきゃ!と、手帳に書いてあった日本のカード会社に電話。幸いまだ使われておらずまずはホッと一息。しかしこの電話代が、なんとなんとの5分間で15,000円。え~っ!!いちまんごせんえん!?
そしてこの時点ではハッキリしなかった免許証と保険証も財布に入っており、帰国してから手続きが面倒だった。

あ~あ、昨日のストもあり、ポルトガル二日目にして前途多難な旅の予感。

気を取り直し、夜はバイロ・アルトへファドを聴きに行くことにした。たまたま入ったレストランは、ファドの合間に地方色豊かなダンスも見せてくれ、ワインと共に楽しい時間を過ごした。

トップの写真は、ストリートパフォーマンス。「杖一本で宙に浮く金色のおじさん」。注目度抜群!時々体を横にするんだけど、一体どうやってるんだろう!?
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by ozawa-sh | 2013-11-14 21:30 | Comments(2)

ポルトガル旅行記 1

座席前のモニターが、我々の乗ったTK0046便が、日本海を渡り終え、中国地方に接近していることを示していた。窓を開けてみるとなるほど、眼下にはチカチカと暖かそうな町や道路の灯がまたたいている。その明かりにボクはなんだかちょっとウルウルしてしまいながら、長かった今回のポルトガルの旅を振り返っていた。
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完全リタイアしたら、どこか長期の旅に出たいというヨメのリクエスト。しかし、互いに色々な習い事や雑用スケジュールが入っており、なかなかまとまった休暇を取るのが難しかった。お気軽にパック旅行を、ということも考えたのだが、それでもなかなか調整がつかず、仕方なく一番空いていそうな期間を狙い、自分で旅のプランを作ることにした。三年前のドイツ旅行もバックパックの旅だったから、「まあ、ヨーロッパなんて、同じもんだろう」などと思い、宿も最初の三泊ほどを予約しただけで、後は行き当たりばったりの旅をすることにした。

日程を決め、「さて、どこへ行こう」という段になって考えたのがポルトガルだった。なぜポルトガル?ということになるけど、特に理由はなく、あえて言えばこの時期ヨーロッパは秋から冬へと入り、暖かい国、ということで南の方を考えた次第。スペインへ行く人は多いらしいので、「じゃあその隣のポルトガルでも行くべか」、ということになった次第。また、1584年前には、「天正遣欧少年使節」という、まだ13歳だったイエズス会の少年たちがこの国を訪れ、その跡をたどる、などという高尚な旅の目的も作ってみることにした。

さあ、果たしてそんな勝手気ままな旅が本当にできたのでしょうか?その顛末をボチボチとお読みくだされ。

北海道と四国を足したほどの面積を持つポルトガル。日本の4分の1ほどである。時差は9時間。地図を見ると分かるように、南北に細長い形をしているので、この方向への移動をする場合は、かなりの距離となる。反対に、東隣のスペインへ行く場合は、割と近いことになる。あまり欲張らずに、一カ所での滞在型の旅にした方が、絶対印象深い旅になることを知っているから、今回は首都リスボンを中心に数カ所の街を訪れ、その途中の風景を楽しむことにした。また、荷物を背中にしょっていくバックパックスタイルで移動することにし、長らく眠っていた、ドイターのパックを再び登場させることにした。なので、下着や替えは旅先で洗濯するなど、荷物も最少限とした。
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(初日)
往復、トルコ航空の格安便がとれ、関空を飛び立ったのが夜中の11時半。11時間ほどのフライトの後、トルコのイスタンブール「アタチュルク国際空港」で5時間待ちの乗り換え。なにをするでもなく、持ってきた椎名誠の「岳物語」を読んだり、様々な人種が交錯する様子などを見て時間を過ごした。リスボンに降り立ったのが現地時間の14時。トルコ航空の機内はサービスが良く、歯磨きセットなどが入ったおしゃれな小物入れをくれたり、食事も今まで乗った飛行機の中では良い方だった。ただ、やはりボクにはエコノミークラスの座席は狭く、長旅はつらかった。時差と不規則な食事の関係で体調を崩さないよう、注意した。
到着した時点で帰りの便をリコンファームしようと思ったのだが、フライトの72時間前から、と言われできなかった。しかしこのリコンファームっていうヤツはどうも理解できない。席を予約した時点で、確定していると思うのだが。まあ、今はリコンファームしなくても大丈夫の航空会社も増えているらしいのだが。そこは個人旅行の悲しさ(?)、なんでも自分でしなきゃならないのである。

(二日目)
さてそんなことでリスボンの「ポルテラ飛行場」からポルトガルの旅が始まった。天気は良く、実はこの時期から雨季に入るポルトガルなので、まずはスタートからラッキーな滑り出しかと思われた。飛行場から市内へは地下鉄が出ているので、「エアロポルト駅」から乗ろうとすると、なんだか入口にシャッターが閉まっている。「え、こことちゃうんかいな!?」と思い、周辺をウロウロしてみるが他にどこにもそれらしきところが見当たらない。我々以外にも、旅行社風の人が地図を片手にウロウロしているので、現地の人に聞いてみると、「今日はストライキやってるよ」とのこと。「あらま~、いきなりこれかよ」とまずは先制パンチを食らったかっこう。どうりでタクシー待ちの列が長かったわけだ。

で、我々も重たい荷物を背負って列に並ぶことに。タクシーはぼられることがあるらしいので、まずはメーターを確認。行先のホテルを告げる。リスボンの一泊目は、旧市街地から離れた、味も素っ気もないホテル。チェックインし、靴を履いたまままずはベッドで大きく大の字になって背伸びだ。明日は地下鉄、動くのかなあ?

リスボンの見どころは、旧市街地にあり、大きくは「バイシャ地区」、「アルファマ地区」、「バイロ・アルト地区」に分かれる。また、リスボンは7つの丘に発達した港町で、とても起伏に富んでいて、またそれが立体感のある魅力的な街にしている。しかしかなり坂道がきつく、ケーブルカーもいくつかある。石畳が多く、高齢者には住みにくい街かもしれないと思った。
そんな中で、リスボン初日は谷間にあたるバイシャ地区へ行ってみることにした。地下鉄を使えば一発なのだが、ストで動いていないので、タクシーを使うしかない。「ロシオ広場」という繁華街で降ろしてもらい、街の様子を見ながら歩いてみた。行きかう地元の人は皆彫が深く、美男美女ぞろい。しかしなんだか皆一点を見つめ、恐そうな雰囲気。だが、道を聞けば親切に教えてくれる。
ますは街のランドマーク的な、「サン・ジョルジェ城」へ。高台へは急な石畳を歩いて行く。ちょうど夕日が沈むところで、テージョ川に映える夕日が美しかった。
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さて、今日は「ファド」を聴きながら食事でディナーと思っていたので、ファドを聞かせるレストランが多いというバイロ・アルト地区へ歩く。バイロ・アルトは丘に広がる一帯で、ここもにぎやかなところ。また、いかにもヨーロッパの街角!といった町並みが目を楽しませる。
道を聞いたりして、ようやく一軒のファドレストランに入った。
「ファド」は、どちらかというと、社会の底辺にいる貧しい人たちの大衆的な音楽だったらしい。起源は諸説あるらしいが、聴けば日本人でもなんだか哀愁を感じる音楽。通常、歌い手と、低音を受け持つギター、そしてギターラと呼ばれる12弦のポルトガルギターの三者で構成される。中でもポルトガルギターの音色が素晴らしく、どこか物悲しくて時に明るいメロディーで旅の初日を楽しんだ。
(写真は、ファドの合間にやった民族舞踊。ファドの演奏は撮影禁止ではないのだが自粛)
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by ozawa-sh | 2013-11-14 07:54 | Comments(2)

フルート大好き!そのために感性を磨き、体力をアップし、日々努力。そんな毎日を書き綴っていきます。


by おざっち