おざっちの笛吹き日記

ozatti.exblog.jp
ブログトップ

2011年 05月 30日 ( 1 )

恍惚の人

BSプレミアムで、有吉佐和子原作の「恍惚の人」見た。森繁 久彌と高峰秀子の演技が光っている。1973年制作というから、ボクが就職した年。その頃はまだ老人性痴呆症というものが認知されていなかったと思うが、時代に先駆けていち早く取り上げている。


(あらすじ)
小雪がちらつく中、家路を急ぐ昭子は、ただならぬ様子で外出途中の舅の茂造と近所で出くわす。どこへ出かけるのか訊くが答えず、一緒に帰宅する。昭子がたまった家事に精を出していると、離れに住む茂造が来て、姑が起きてくれないので空腹で困っていると言う。驚いて様子を見に行くと、姑は玄関で倒れて事切れていた。身内で葬儀を出すのは初めてのことで、昭子はてんてこ舞いをする。しかしさらに困ったことに、茂造は惚けてしまっていたのだ。
 彼は自分の息子や娘のことは忘れてしまい、どういう訳か、いじめ抜いていた嫁と孫のことは覚えている。結果、茂造の面倒は昭子一人が見なければならなくなってしまう。ずっと共働きでやって来た昭子にとって、働くことは単に収入を得るためだけのものではなかった。舅の介護の負担と仕事との板ばさみで、心身ともに苦しむ昭子。それなのに、茂造のような老人を預かってくれたり、面倒を見てくれるような施設は皆無。結局、自分たちで何とかするしかないのだ。
 ある時、風呂で溺れた後に肺炎にかかった茂造が、奇跡的に命を取り留めたのを見て、昭子は舅の介護への決意を新たにする。
 病気をきっかけに茂造の老化はいっそう進み、子供のような無垢な笑顔を見せるようになる。しかし便をそこら中に塗りつけるような人格欠損の症状を見せて間もなく、茂造は安らかに亡くなった。(ネットから転載)


重たいテーマながら、映画は明るく、ユーモアさえ感じさせるタッチで描かれているから、見終わってから後味が悪い感じはまったくしない。しかし、やはり考えさせられる内容であることは確かだ。誰もが通る道ではあるが、ボク自身、実は「親の介護」というものをやったことがなく、実感というものがないのだが、もしこういう立場に立たされたら、腹をくくって向き合うことができるのかどうかまったく自信がない。しかし逆に自分が痴呆老人となった場合のことを考えると、周囲に迷惑をかけるのは忍びない。だからできる限り脳味噌と体を鍛え続けてボケないようにとは思う。病気としての痴呆(アルツハイマー)は避けようがないが、年齢とともにボケてくる現象は、本人の努力次第で、多少はカバーできるのではないかと思う(、、、って、既にかなり忘れっぽくなってますが)。


大量の団塊世代がいよいよ老境にさしかかり始めている日本社会だが、「恍惚の人」は40年を経た今、ますます重たい課題として語りかけてくる。
[PR]
by ozawa-sh | 2011-05-30 23:01 | Comments(0)

フルート大好き!そのために感性を磨き、体力をアップし、日々努力。そんな毎日を書き綴っていきます。


by おざっち