人気ブログランキング |

おざっちの笛吹き日記

ozatti.exblog.jp

2009年 08月 10日 ( 1 )

表千家

北山通りをちょっと入ったところにある、表千家へ。もちろん仕事である。毎年やっている茶道具の展示会の告知広告の打ち合わせ。北山通りのおしゃれな店が並ぶあたりから、ふと裏通りに入ると、そこには石造りの立派な建物がある。通用門から営業の女性と一緒に入る。シンと静まりかえった建物の中の一室に通され、担当者と打ち合わせ。今年は「茶釜」の展示をメインにやるとのこと。広告に使うデータをもらい、だいたいのイメージを聞いてくる。一通りうち合わせが終わると、あとは雑談。担当者の人が話好きで、お茶に関するこぼれ話などをとりとめなくしゃべる。その内容が面白くて、おもわず引き込まれてしまう。


茶席で湯を沸かすのは、元々別室でやっていたのだが、千利休がそれを茶席に持ち込むようにした。すると今までの大きな茶釜というのは、狭い茶室で使うには大きすぎるし、夏などは暑くてたまらない。したがって一定の大きさを決め、小型化したそうな。その小さくなった茶釜はやがて装飾化され、鑑賞の対象になったのだとか。


茶道は持てなしの心を大切にする。ある茶人の茶会にまねかれた千利休は、門の前に落とし穴があるのを発見するが、相手の気持ちを汲んでその落とし穴にワザと落ちてやった事があるのだそう。どうして「落とし穴」なのか分からないのだが、そこが茶の奥深いところ(?)。


ある茶人が茶会を催したところ、思いがけなく利休がその席に来ており、あまりに相手が有名人だったため、茶を出す時に手が震えてしまい、茶をこぼすわ、茶碗を置くときにカチャカチャいわすわで、散々なことになってしまった。しかし、あとになって、利休の弟子が、「今まで一番心に残った茶会は?」と師匠に問うたところ、この茶会だと言ったという。「私を心からもてなそうとした気持ちがよく伝わってきたから」と答えたという。


いやいや、茶の道も奥深いもんです。
f0156359_2310182.jpg

by ozawa-sh | 2009-08-10 23:10 | Comments(4)