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おざっちの笛吹き日記

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Bach

帰宅すると、注文しておいた楽譜が送られてきていた。バッハのフルートソナタ集、D-durとg-moll。ドイツのラインハルト社発行。前文からすべてがドイツ語で書かれていて、なんだか本場の雰囲気をプンプンと匂わせている。バッハの曲はすべてBWV(Bach Werke Verzeichnis)という番号で分類されていて、ちなみにD-durはBWV1028、g-mollはBWV1029となっている。バッハ一族からは60人もの音楽家を輩出しているらしいが、バッハ自身の子ども達もフリーデマンやエマヌエルといった有名な音楽家になっている。バッハというのは「小川」のことだから、小川さんの書いたミサ曲、ってなことになるわけだ。今でこそ偉大な音楽家と言われるバッハだが、友人に頼まれて夕飯を食べる時の曲を作ったり、教会へ聖歌を献上したりして、とても身近なところで音楽活動をしていたのである。死後100年経ってから、そのすばらしさが評価されたというから、決して流行作家ではなかったのかもしれない。


音楽ネタのついでにモーツァルトのこと。映画「アマデウス」で、そのハチャメチャだが天才ぶりをご覧になった方も多いと思うが、残念ながら、モーツァルトはフルートという楽器に、なんの興味ももっておらず、あまり作品を残していない。なぜかというと、今でこそ複雑なキー・システムを搭載しているが、当時のフルートというものは、管に押さえる穴が開いているだけのもので、表現力に乏しかった。モーツァルトの興味をひく楽器ではなかったのである。知人に宛てた手紙の中で、「あの楽器にはがまんなりません」という一文があるそうだ。もしモーツァルトが現代のフルートを聞いたなら、もっとたくさんの曲を残していただろう。しかし、実際に書かれた曲は、すべて曲想に富んだすばらしいもの。なんと8歳の時の作品もあって、それもすばらしい曲である。


楽譜は来たけれど、夜は近所迷惑、ビール飲んでるしで吹けないし、早朝から吹くわけにもいかない。いっそ湖岸へでも行って吹いてみるかな。明日はロードの朝練。少し体調が悪いが、朝起きて様子を見て決めよう。
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by ozawa-sh | 2008-07-09 23:22