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おざっちの笛吹き日記

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マイクロロン

チェーンと前後のギアを新しく交換し、久しぶりのMTBライドへと繰り出した。チェーンは「マイクロロン」という特殊な表面加工したもので、ストラーダ店長お勧めなのだが、この効果がどれくらいのものなのか、というのも体感してみたかった。行き先はDトレール。先日の雨で、ところどころぬかるんでいたが、下りはドライだった。


今日はソロのツアーとなり、気ままに走ることにした。11時に家を出、なぎさ公園を走り、Dトレールの入口であるF神社に到着したのがすでに12時。石段に座ってコンビニで買ったおにぎりをほおばることに。すると散歩中なのかひとりの老人が話しかけてきた。「ほほー、これから頂上まで登っていくんですか。すごいなあ。この自転車は一体いくらぐらいするんですか?」と興味を持って話かけてくる。「50万ですね」とボクはちょっとサバを読んだ値段を口にした。「やっぱり高いもんですなあ。ところで、こないだ伊吹山でレースがありましたなあ」と普通の人は知らないことを知っているので、ちょっとビックリした。なんやかんや話し込み、その後帰っていった。


F神社横の林道から入り、走り始めた。しばらくは石ころの多い、ガレたトレールが続く。水の流れる中を走るところもある。マイクロロンの効果なのか、実に漕ぎが軽く感じた。いつもなら足をつくセクションも軽く乗り越えていけるのにビックリ。店長の言う通りだと思った。結局、まったく足をつかずに踊り場に到着。今まで何度もここへ来ているが、初めてじゃないだろうか。マイクロロン恐るべし!途中、夫婦づれのハイカーと出会ったのだが、いきなり目の前にワラビとコゴミを突き出され、「これ食べられますか?」と聞かれた。ボクも自信がなかったのだが、「大丈夫、食べられますよ」と適当に答えておいた。


ジープトラックを行く。ぬかるみに入ると、ドロが飛んでくる。しかし久しぶりのMTBの感触がうれしくて、どんどん走っていける。シーンとした山の中はやはり癒される。いくつかの小さなコブを越え、ついに頂上。しかしたくさんのハイカーが場所を占拠して昼食を食べており、ボクは少し下界の景色を見ただけで下り始めた。やはりハイカーが多かったが、皆脇にどいてボクを通そうとしてくれる。本当はMTBが道をゆずるのが鉄則なのだが、甘えて先に行くことにする。あいさつだけは忘れない。すると前方から外人がペアで登ってきた。ボクがニッコリすると、相手もニッコリし、停まって話をすることに。彼はハンドルを握る仕草をしながら、「I am a mountain biker.」。ボク「Realy?」。これから頂上まで行くとのこと。そしてこのきつい坂を下っていくのか!?と驚いた表情をしていた。オーストラリアから来たとのことだった。握手をして分かれ、ボクはさらに下っていく。


今日はいつもなら足をつくところも、ガンガン下っていけたのだが、ひとりだけということを考えた途端に臆病になって、足をつくこともあった。メンタルな部分も大切だと思った。途中、ヤマツツジが両脇に咲き、楽しいツーリングを演出してくれる。「七福思案処」を過ぎ、N寺へと下っていく。根っこが斜めに連続するセクションは危険なので押したが、それ以外はいつになく乗っていけた。


ポンといきなりN寺境内に出る。たくさんの観光客のまっただ中に、ドロだらけのMTBerがひとり。今日はそのまま帰らずに、鴨川の河原でゆっくり休憩していくことにした。どこもかしこも、春本番を楽しむ人たちであふれていた京都であった。
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by ozawa-sh | 2008-04-20 22:01