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おざっちの笛吹き日記

ozatti.exblog.jp

初レッスン

大学時代に始めたフルート。就職して京都に来てからは、「京都バロックアンサンブル」という室内楽団を作って活動していた。発表会も何度かやった。円山野外音楽堂でもやった。しかし、いつの間にか疎遠になり、フルートは置きっぱなしになってしまったことは、先日のブログにも書いた。あれから30年の月日が流れたそんな時、偶然奈良で著名なフルーティストに出会い、それがきっかけで再び始めようと決心した。早速ネットで先生を探し、会社近くで教えてもらうことになった。しかし、楽器は修理をしなければ使い物にならないことが分かり、ひと月修理に出してあった。今まで30年もほったらかしだったくせに、いざ始めるとなると、そのひと月が長く感じられ、夢にまで見る有様だった。ようやく修理ができたとの連絡を受け、今日最初のレッスンに行ってきた。もちろん仕事が終わってからである。朝からソワソワ、ワクワクしてばかりであった。


狭い階段をトントンと上がると、レッスンルームがある。ドアを開けると先生が待っていてくれた。若くて、美人である。すぐに修理のできた我が愛器とご対面。ホールを閉じるタンポの交換と、サビ落とし。まるで新品のようにキラキラと輝いていた。30年前に親に買ってもらった総銀製のフルート。当時13万円で購入したのだが、現在は50万ほどしている。早速楽器を組み立て、まずはロングトーンの練習から。ロングトーンというのは、長く音を出し、一番きれいに音が出る位置を決めることである。しかし久しぶりとあって、音が割れたり、かすれたりする。半音ずつ下がったり上がったりを繰り返すうちに、ツボを思い出してきて、音が澄んでくる。すかさず先生から「いいじゃないですか!」とお褒めの言葉をいただく。


ひと通りロングトーンを終わり、いよいよ曲を吹いてみることに。ソロの練習曲と先生とのデュエット曲。音は出るようになったが、指が回らず、しょっちゅう間違えてしまう。眼も悪くなっており、音符を追うのが大変だ。それでも二本のフルートがハモるのは、気持ちのいいものである。次回の課題を言ってもらい、練習日を予約して小1時間のレッスンは終了。濃縮されたような、すごく充実した時間を過ごした気分。外に出ると、顔が火照っていた。
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by ozawa-sh | 2008-03-11 23:09