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おざっちの笛吹き日記

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ハーモニクス

ハーモニクス(オーバートーン)。いわゆる「倍音」のことだが、弦・管にかかわらず、楽器を鳴らす上で覚えておかなくてはならない重要なことだ。ひとつの音の中にはこの倍音がたくさん含まれていて、ほどよく倍音がある程「豊かな音」に感じられる。また、倍音で鳴らす音は、純粋な音に聴こえる。ヴァイオリンやギターなどの弦楽器ではよく用いられる奏法なのだが、フルートでは、あまり例がない。ボクが知っているのはドップラー作曲「ハンガリー田園幻想曲」の最後の方で使われているのしか知らない。現代曲ではよく使われているかもしれない。

さて、先日のレッスンで、「高音が、力で吹いているように聴こえる」という指摘をいただき、力まずに吹く練習をするためには、この倍音の練習をすることが有効だと言われた。確かにボクはフルートを吹くために日々トレーニングを怠らないようにしているのだが、それが裏目に出ているのだろうか(笑)。自分でも高音の響きが、痩せて聴こえているように感じる。
それ以来、基礎練習の中で、倍音の練習を取り入れるようにしている。Jennifer Cluffというカナダのフルーティストが、ネットで公開している「Tone Warmups」というエチュードに、倍音の練習があるので、これを使っている。

低音ドの指使いだと、1オクターブ上のド、ソ、2オクターブ上のド、さらに頑張るとミの音も出すことができる。原理的には、無限の音が出せるそうである。

倍音の練習を始めてまだ数日なので、顕著な効果は分からないけど、なんとなく高音が出しやすくなったような気がしないでもない。気のせいかな(笑)。

by ozawa-sh | 2018-03-06 23:41