2018年 02月 04日
フルートの詩人 アンデルセン
デンマークの作曲家、アンデルセンのことを少し書いておこう。なにを隠そう、今ボクが取り組んでいるエチュードがアンデルセンのものなのだ(24 Studies Op.21)。
どの曲も詩情にあふれ、吹いていて楽しく飽きない。しかし難しい。彼の名前があまり知られていないのは、ほとんどフルートの曲しか作られていないから。それは彼自身がフルート奏者であったからだろう。腕前は素晴らしく、なんとベルリンフィルのソリストとして演奏したこともあったのだとか。
曲は多くの場合、比較的簡単な導入部があり、やがて臨時記号が頻発する難しい展開部へと入っていく。そして、最後にかけて盛り上がりがあって、余韻の残る終わり方をすることが多い。吹き終わると、冷や汗と供に(笑)、なんともいえない満足感みたいな気分が残る。
宮前丈明さんがOp.15の3番を吹いているので、リンクしておこう。十分な息をとりながら、強調する音とそうでない音のコントラストをつけて演奏しており、大変参考になる。
どうです?エチュードとは思えないほど美しい曲でしょ!?
by ozawa-sh
| 2018-02-04 23:35