2015年 12月 09日
凍った時間
タンスの整理をしていたら、下敷きとして新聞が敷いてあった。見ると、昭和58年の京都新聞。ということは、ボクが会社に入って10年目。今から32年前の新聞だ。変色して黄色くなっていた。この頃はまだ鉛活字で組んでいた時代で、ここに見える番組表もやはり職人が活字を拾って組んだものなのだ。 シブがき隊も皆若い!そして、写真の網目が粗いのも、時代を感じさせる。製版カメラと、フィルムワークで作った広告である。
こんな紙面を、毎日、しかも朝夕刊二回も作っていた。しかも、時間どおり各家庭に配達していたのが、今も続いているなんてすごい。
タンスを開けっ放しにしたままで、しばしこの黄色くなった新聞に見入ってしまった。
プランターに蒔いた豆が大きくなり、楽しみになってきた。この新鮮な命は、今という時間を通過していく時の乗り物。そして、古い新聞は、ふと凍結してしまった時間のかけら。
by ozawa-sh
| 2015-12-09 21:05