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おざっちの笛吹き日記

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そうだ、京都の寺へ行こう! ~金地院~

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↑ 小関越えは、寂しく、厳しい峠だ。

京都の歯医者へ自転車で行った。しかしここ数日の雪で、小関越えがどうなっているのか心配だった。少し山の中に入ると、雪の量が格段に増えるので、それが凍てついたら危ない。しかし、さすがに車道だけあって、融雪剤が撒いてあり、融けていた。なので、なんなく峠をクリアすることができた。しかし、途中の舗道のところがガチガチに氷ついており、いくらシクロバイクといえどもツルっと滑ってしまった。

歯医者は、シリコンの型どりだけで終わり、あっけなく終了。その後、京都新聞へ今度の定演の後援申請に行き、昼食として久しぶりに御池通りのいきいきうどんを食べに行った。背広姿が並ぶ中、ボクだけが赤いジャージ姿。手にはヘルメット(笑)。それにしても、こういうお店って、自転車で来る客のことをなんにも考えてないなあ。簡単なものでいいから、バイクラックを設置してくれるとうれしいんだけど。「温玉肉ぶっかけうどん」を注文。
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さて、恒例の、「そうだ、京都の寺へ行こう」シリーズだ。今日は山科の本圀寺へ行こうと思っていたのだが、疎水べりが雪でグチャグチャだったので中止にした。その代わり、以前から南禅寺を通るたびに気になっていた、「金地院(こんちいん)」へ行くことにした。この寺は、北山にあった寺を、崇伝和尚という僧が今のところに移築したのだが、この崇伝という人は徳川家と深いかかわりを持ち、家康・秀忠・家光の三代に亘って江戸幕府の基礎を確立したと言われている。
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ずっと以前、大河ドラマで家康を取り上げていたとき、やはりこの崇伝が登場していたのだが、どうもこの人物を陰の黒幕的な扱いにしていたような気がする。「家康殿、あやつは、徳川幕府にとって危険な人物かと存じます。無きものにするのがよろしかろうと……」みたいな(笑) いや、これはあくまでもボクのイメージなのですが。しかし、彼は「黒衣の宰相」とも呼ばれ、畏怖されていたのだとか。秀吉が「方広寺」に寄進した鐘に、「国家安康」の文字が彫られ、「家康」の字を切り裂いていると告げ口したのも崇伝。それが豊臣家の崩落につながった。う~む、やっぱりただ者ではなかったようだ。なので、ボクの中ではどうもこの崇伝という人物には良いイメージがないのだが、寺自体はとても立派だった。いやいや、これも徳川家にとりいって金を出させたんじゃないかと…(笑)
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さて、今日は特別拝観として、なんと長谷川等伯の襖絵が公開されているとのことで、拝観券を買ってしまった。説明員のおばちゃんがつくのだが、聞くのはボクひとりだった。ひとつひとつの部屋、そしてそこにある襖絵を見ていく。狩野探幽の絵もあり、かなり傷んでいるけど、見事だった。そして最後に等伯の絵。手長ザルが木から手を伸ばしている有名な絵だ。それを至近で見ることができた。
また、茶室も見せてくれ、非常に凝った造りの茶室であることが分かった。う~む、この茶室に座って、フフフとほくそ笑む崇伝だったのだな。
石庭も美しく、配置された岩や木の意味を教えてもらった。
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いつもなら、京都を往復するとヘトヘトになるのだが、今日は最後までしっかり漕ぐことができたのはナゾだ。
by ozawa-sh | 2015-01-05 20:37