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おざっちの笛吹き日記

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安土を歩く

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↑ 「教林坊」の見事な紅葉

以前から気になっていた安土の「繖(きぬがさ)山」(433m)。自転車でよし笛ロードを走っていても、またカヌーで西の湖を漕いでいても、さらには安土城址へ登っても、どこからでも見える山だ。また、この山の中や周辺には、「観音正寺」、「教林坊」、「桑実(くわのみ)寺」などの名刹が点在し、単なる山歩き以上の楽しみがある。今回は寄らなかったが、もちろん安土城址もあるから、これらを巡れば自然を楽しみながら、近江の歴史の一旦に触れる旅をすることができる。

車を安土駅の近くに置き、テクテクと歩き始めた。駅前には、織田信長の像が天下に号令をかけている。
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しばらく細い道を行くと、「楽市楽座」という情報ステーションがあり、ここで地図をもらったり情報を聞くことができる。スタッフのおっちゃんもヒマなのか、安土について熱心に説明してくれた。
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踏切を渡ってしばらく行くと、左手には、住友財閥の総理事であった伊庭家の邸宅がある。この建築は、ヴォーリーズの設計で、貞鋼さんの四男、慎吉が住んでいた家だ。今は近江八幡市の管理するところとなっているが、ボランティアの人たちによって維持管理されているとのこと。少しゆがんだガラスや、レトロな塗り壁などが懐かしさを感じさせた。
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少し歩くと、全国の佐々木姓の発祥となった「沙々貴神社」があり、本殿とイチョウの黄色が見事なコントラストを見せていた。
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さて、ひとつ峠を越えて、繖山の裏手に回り込み、山裾を歩く。道端にはお地蔵様が。遠くには新幹線が走っており、時折ゴ~っという音と共に走り去っていく。スタートした時のどんよりとした雲もなくなり、秋晴れになってきた。
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↑ ゴボウも干してある。干してどうするのかな?

しばらく単調な車道を歩くと、古い集落に入り、「教林坊」に到着した。今日はたくさんの観光客で賑わっており、境内の美しい紅葉と庭にカメラを向けていた。いや~、この寺はなかなか良かった。
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↑ 紅葉の掛軸だそうです

今日一番の目的地である「観音正寺」への登り口を探す。ハイカーに聞いてようやく分かった。しかしこの登り道は延々と階段の道で、かなり堪えた。で、やっとこさお寺に到着。遠く三上山も望む景色の良い寺だった。
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寺の裏手から伸びる繖山への登山道を行く。小さなコブを上がったり下ったりして、到着。樹間からは、琵琶湖と平野が見えるが、ここから近江風土記の丘へと降りていく道の方が、さらなる絶景を楽しむことができた。
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「桑実寺」へ。ここはよし笛ロードの脇から登山道の標識があり、自転車で通るたびに一度行ってみたかった寺だ。本堂前のカエデが見事に紅葉し、本当に綺麗。堂内の暗がりから見えるこの紅葉も見事だった。山門への石段も、少し傾いた夕日に照らされてとっても綺麗だった。
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ということで、今日は安土を巡る小さな旅を堪能したのだった。道標もしっかり整備されており、ほとんど迷わず歩くことができた。次回は、能登川方面の「石馬寺」への山道を歩いてみよう。
by ozawa-sh | 2014-11-23 20:18