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おざっちの笛吹き日記

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「夢を見る」ということ

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退職したら、ヒマを持て余すかと思っていたけど、なんだか色々と忙しい。
昨日は、ストラーダ京都店の内覧会そして場所を移動してのオープニングパーティーに出席してきた。

ボクが最初のお店に顔を出したのはいつのことだっただろう。すでに12年ぐらい前になるだろうか。とても狭く、商品棚の通路は、横歩きしないと通れないほどで、トイレに入る時には、ドアの前のモノをどけてから、身を滑らすようにしないと入れなかった覚えがある。
そんな雑貨屋のようなお店の奥から、いつも冗談ばかり言っていたのが井上社長で、独特のトークが客を引き付ける人であった。その後、すぐ近くのイタリアンレストランを改装して移ったのが二号店。このお店も、いつ行っても誰かがいるような、皆のたまり場になっていた。一般のお客さんに、ボクらが商品を勧めたりしたことも(笑)。なんだか、下町のような良さを持ったお店であった。この頃、今は撤退または移譲した神戸六甲店と奈良の富ケ丘店を出している。
やがて、草津のバイパス側道沿いに移し、大きな店を構えることになる。汗くさいウェアのまま、レーシングシューズをカツカツ言わせて入るのもはばかれるほど綺麗な店内は、新しいバイクショップのあり方を見せてくれている。

常連客は、もうこれで当分は出店しないだろうと思っていた矢先、今度は京都に店を出すとのことで、驚いた。しかも場所は、「京都国際会議場」の近くの角地とのこと。人もお金もさぞかしいるだろうに、との心配をよそに、あっという間に京都店がオープン。今日の運びとなった。
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地下鉄「京都国際会館」で降り、テクテクと広い道を歩く。先日自転車で見にきたから場所は分かる。外観も店内もすっかり綺麗になっており、広々としている。改めて社長にあいさつし、来客の人たちと名刺交換してしゃべる。元オリンピック選手の鈴木光広さん。全日本や国体の優勝も総なめし、いち時代を作ったかつての名選手だ。話してみると、朴訥な感じで、しかもすごく面白く、自転車のことを語るときはとても熱い。トライアスリートであり、ツールの解説などもしている白戸太郎さんもやってくる。チェンライのレースなどですっかり親しくなった人。
そしてハービー山口さん。有名な写真家で、自転車愛好者。しかもなんとフルートも吹く。以前ハービーさんの写真展が近代美術館であったので、見に行ったのだが、すごく良かった。そして、フルートの季刊誌を見ていたら、そこにエッセイも書いていて、ビックリしたのだが、そんな色々な接点があって、話していて非常に面白い。
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やがて、場所をホテルに移し、オープニングパーティーが行われた。井上社長が司会役となり、白戸さんとハービーさんの対談を盛り上げる。一度もリハーサルしていなかったそうだけど、非常に面白い話となり、皆聞き入っていた。また、スタッフの紹介やジャンケン大会もあったのだが、ボクは昔からすごくジャンケンに弱いのに、この日に限ってどんどん勝ってしまい、なんとハービーさんの撮影、現像した「アイルトン・セナ」の写真をゲットしてしまった。皆からうらやましがられてしまったのだが、あいにくボクはF1には興味ないので、この写真をどうしたものだか、もっか思案中(笑)。

井上さんの挨拶があった。ボクは、あの横にしか歩けない店を思い出しながら、この人がいつも夢を追いかけ、それを実現していく力に、なにかとても爽快な感じがして、清々しい思いだった。
by ozawa-sh | 2013-08-18 21:07