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おざっちの笛吹き日記

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今年最後のJOY BIKEは奈良へ

今年10回開催した、JOY BIKE。その最後となるツアーを本日開催。行先は奈良の佐保・佐紀路。ここは平城京時代に貴族の住居や古墳があったところで、当時は小高い丘から平民の住む町が見えたことだろう。
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今回の参加者は6名と少な目だったが、互いに顔を見知った人が多く、気楽なツアーとなった。集合は「転害門駐車場」で、道を挟んで東大寺の門となる転害門がある。参加者のMさんは鉄道を乗り継いでの輪行で来られた。ボクより歳上の方なのに、すごいバイタリティ。集合時間前に全員が集まり、準備を整えてスタート。今日は気温が低く、冬の装備で走ることに。
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まずは奈良少年刑務所から「奈良豆比古(ならずひこ)神社」を参拝。神社の裏手の樟(くす)の木は、何度見てもその迫力に圧倒される。1200年生き抜いてきた生命力が、木全体からオーラを発している。「黒髪」地区の「歴史の道」の細い道を走ると、すでに営業をやめてから何年にもなる奈良ドリームランド横を通る。快適な道を下っていくと、24号線の下をくぐり、再び国道を渡って「不退寺」の山門前へ。別名を「業平寺」と称するこの寺は、石棺が庭に転がっていたりして、非常に興味深い寺なのだ。

再度国道を渡ると、「ウワナベ・コナベ古墳」がその姿を現す。実際に誰が葬られているのか、いまだにナゾらしいが、この大きさは並の首長の墓ではないだろう。おそらく天皇クラスだろうと思われる。そして面白いことにこの古墳に挟まれるように、航空自衛隊の幹部候補生養成所がある。ここの庭には戦闘機が数機展示してあり、古墳との対比が面白い。
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坂を上ったり下りたりしながら先を進む。やがて「水上池」に沿って走る。ここは貴族が舟遊びをしたと言われている池で、月が水面に映るのを見ながら歌でも詠んだのだろうか。
すぐに本日の休憩ポイント、「平城京」に到着した。時間が早かったので先に展示館を見学。当時の建造物の跡や瓦、また木簡なども展示されていて興味深い。平城京は大方晴れていたものの、寒かった。ススキが白い穂を揺らしていた。イチョウの黄葉も見事。
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昼食後、再スタート。まずは大極殿前で記念撮影。
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今日はペースがゆっくりだし、休憩ポイントも多いので、皆さんまだまだ元気のご様子。ここから次々に古墳が現れ、それがまるで「盾」のように並んでいるところから、「佐紀盾列(さきたてなみ)古墳群」と呼ばれている。我々はこの中をゆっくり走り抜ける。
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奈良競輪場横を通り、「秋篠寺」へと至る。とても複雑な小道を通り抜けていくのだが、いかにも奈良らしい風情がすばらしいと思う。そして山門前に自転車をとめ、入山料を払って国宝の本殿に入る。ここには「伎芸天」が祀られているのだ。何度見てもすばらしいこの像は、本尊様より有名かもしれない。本殿から出ると、先ほどまでパラついていた雨も上がっていた。
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西大寺を通り、やがて秋篠川に沿ったサイクリングロードを行く。右手に唐招提寺が見え、右折して山門前を通過。さらに薬師寺を目指す。奈良を代表する寺社が立ち並ぶ。丘を越え、薬師寺の二塔を望む「大池」へ行ってみた。池に映る両塔の姿が美しいはずなのだが、現在東塔が修復中で、味気ない建物ですっぽり覆われていた。

奈良の市街地へと入っていく。新大宮駅前を通り、佐保川沿いの小道を走る。市街地なので、どうしても信号でのストップが多くなる。次回までにもっとスムーズに走れるコースを探したいと思う。奈良女子大の横を通り、無事駐車場に戻ってきた。
今日は寒い一日だったが、あちこちで紅葉も楽しめ、深まりゆく秋の一日を楽しんだ。

JOY BIKEは、今年もたくさんの方に参加していただき、ガイドのボクも楽しませてもらいました。色々な思い出と共に、来年までオフに入ります。ありがとうございました。
by ozawa-sh | 2012-11-18 20:19