人気ブログランキング | 話題のタグを見る

おざっちの笛吹き日記

ozatti.exblog.jp

若狭路センチュリーライド

若狭路センチュリーライド_f0156359_20523062.jpg

走ってきました、「若狭路センチュリーライド」。とても良い大会で来年も出たいと思わせるに十分な内容であった。

「センチュリーライド」とは、ハワイなどで行われているロングライド(ホノルルセンチュリーライド)が、100マイル(約160km)を走るということでセンチュリーと名付けられたらしい。
で、この大会も150km(ショートコース75km)を走るのだが、若狭の美しい海と山を巡る大会。しかも今年が第一回ということで、主催者側も絶対に力が入っているハズ。「ゴール後にはサザエの壺焼きと生ウニ」のキャッチにつられて参加することに。レースではなく、あくまでも各自のペースで完走を目指すというサイクルイベントである。
また、若狭は「御食国(みけつくに)」と言われ、美味しいものが食べられる土地。大会のスタートが朝6時30分ということもあるので、前泊し、宿で美味しいものを食べようということになった。

事情で、結局車でこちらを出たのが土曜日の2時半。しかしスタート地点になる三方町まで約2時間で行くことができ、18時の受付締切に間に合うか心配していたのだが、余裕で到着することができた。若狭はここから案外近い。大津組はボク、Sバちゃん、ニレちゃんの3名。これに後から到着した神戸組のミキティとアキちゃんの総勢5名が無事にそろった。明日はさらに早朝出発でミエコさんとトシちゃんが合流することになっている。当日は、王滝、Jシリーズ、比叡山ヒルクライム、美山ロードなどの大会と重なり、もしこれらとバッティングしていなければ、ストラーダからもっとたくさんの参加者があったことだろう。

今回の参加者は600名だそうで、受付もスムーズに行われ、ゼッケンはヘルメットに貼るシールだけと、いたってシンプルなのが良い。また、コース途中の誘導も完璧で、おそらく「福井グランフォンド」などのイベントを経験した人たちなどがスタッフに含まれていて、走る側の気持ちをよく分かった上での運営と思われる。

宿はここから車で15分ほどの「世久見(せぐみ)」という、海水浴や釣り客が利用する漁村の民宿「重田」にとった。 ネットで調べ、15軒ほどの中から選んだのだが、これが実に不思議な縁のある宿だったことが分かってビックリ。それはこの民宿の娘さんも自転車をやっており、この大会に参加しているのだが、なんとミキティが彼女と知り合いであったらしく、互いに指を差して「アッ!」と言ったまま動けなくなったらしい(後半は筆者の想像ですが)。
風呂上がりの皆の目の前に並んだ特大の舟盛り料理も「アッ!」の声が上がるほどの素晴らしさ。「アッ!」の連続だったのである。ビールも進み、さすが「御食国」であった。夜は皆で静かな漁村を散歩した。
若狭路センチュリーライド_f0156359_20531161.jpg

二日目は4時起床。ご飯をしっかり食べて炭水化物を補給。会場へ向かった。エミコさん夫婦もすでに到着しており、これで全員がそろった。スタート地点に並ぶ。150km部門が圧倒的に多く、順次スタートを切っていく。ストラーダはボクが先頭を走り、トロトロ走る人たちを次々に抜かしていく。レースじゃないけど、ゆっくり過ぎると、かえってストレスが溜まる。
若狭路センチュリーライド_f0156359_20533066.jpg

やがて「レインボーライン」の料金所が現れ、ここから上りが続く。普段は自転車が通れないのだが、今日は特別に走ることができるのだ。上るほどに三方五湖や日本海が眼下に広がり、要所要所で皆で写真を撮りあう。先を急ぐことのないゆったりペースである。こんなのもいいね。それにしてもこの広々とした雄大な景色はほんとに素晴らしい。これだけでも参加した値打ちがある。
やがて下りとなり、ハンドルをしっかり握ってコーナーをクリアしていく。下りきったところからすぐにまた上り返しがあり、「え~!?」の声。この頃からジリジリと日が照りつけ気温が上がってくる。途中に何カ所かのトンネルがあるが、中に入るとヒンヤリして気持ちがいい。

今回はコースマップをよく確認せずに走ったが、だいたい敦賀と小浜の間を8の字に走ったのかな~。昔のカヌー仲間である岐阜のKさんとも一緒になり、彼と「しんどいな~」としゃべりながら一緒にかなりの距離を走った。彼と自転車イベントで会ったのも、今回のサプライズだった。
若狭路センチュリーライド_f0156359_20542046.jpg

コースは脇道を使うことが多く、大方は車の少ないローカルな道で、走っていて楽しかった。色々な人たちの集団に混じって走ったが、後半に一度速いチームと走ることになる場面があり、キレたらかっこ悪いという気持ちがあったので、付いていくのに必死だったのがしんどかった。
エイドステーションにはドリンクやバナナ、梅の加工品やジュースなどが置いてあり、まずまずだったが、唯一ご飯類がまったく無かったのが難点。やはり昼時になるとご飯が欲しくなるものである。仕方なくコンビニで買うはめに。
若狭路センチュリーライド_f0156359_20534961.jpg

100kmを越え、徐々に疲れてくる。途中でブレーキ変速ユニット全体をとめているネジが緩み、下がってきたのには驚いた。エイドで皆に手伝ってもらって締め直すというトラブルもあった。タイヤも新品に交換したので、他にはノートラブル。それにしても、レインボーラインさえクリアしたら、後は平坦という事前情報はアテにならなかった。かなりのアップダウンがあったように思う。しかし、全体に景色が良く、それほどつらくはなかった。
若狭路センチュリーライド_f0156359_2154163.jpg

↑もう少しでゴールだ!

小浜での最後のエイドでストラーダ全員が揃い、それ以降はゆっくり走り、揃ってゴール。前日体調を崩したニレちゃんも後半どんどん調子が良くなり、無事にゴールした。近くの温泉が最高に気持ち良かった。
帰りがけ、皆で高島の「美松」というレストランでディナー。ここがまた実にメニューが豊富、美味しい、ボリューム満点、店の雰囲気も良い、、、と、過去に入ったレストランの中でも三本の指に入るところだった。

今回のこの大会、最後までとても楽しかったので、来年も是非参加したい。来年は今回を越える楽しさになるだろうかと、今から不安ではある(笑)。
若狭路センチュリーライド_f0156359_20551015.jpg

↑ゴール後には、サザエの壺焼きも待っている。
by ozawa-sh | 2012-05-28 20:55