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おざっちの笛吹き日記

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京都マラソン

夕べからお腹がシクシクと痛み、吐き気が続いていた。「明日は京都マラソンのボランティアに行かねばならないのに、よりによってこのタイミングか~」と腹をさすりつつ行くべきかキャンセルすべきか迷っていた。どうも単なる風邪じゃなく、下痢もしていない、ひたすら腹が痛いのである。時々嘔吐感がこみあげてくるのだが、吐くことはなかった。
明日起きた時の様子を見て決めようと、早々と就寝することに。しかし一晩中腹が痛く、ほとんど眠れなかった。しかも集合場所(丸太町・東山通)まで自転車で行くことに決めていたので、それもクリアしなければならない。公共交通機関で行くにしても、駅からかなり歩く。

翌朝。起きてみると、やはり多少のムカツキ感があり、こりゃいよいよダメかなと思う。パンも1枚、それに白湯を飲んだだけ。でも、京都で初のフルマラソンだし、知っている人も出るので、是非応援もしたい、ということで、意を決して行くことにした。今日は寒いから、厚着をすべく、背中のバックにたくさんの衣類を詰め込んでいる。当初、裏道を通っていく予定だったが、グズグズしている間に時間がなくなり、国道1号線を走ることにした。以外にも車が少なく、スイスイと走った。

ゴールとなる平安神宮の横を通ると、すでに車線を規制するコーンがずらりと並べられ、警備員が立っていた。東山通りを北へ走ると、すぐに我々が担当する場所に着いた。ちょうど京大病院の前である。自転車を停め、たくさんのボランティアがいるところへ行くと、ウチの会社のジョギングクラブの仲間が見つかった。天気は快晴で、気温もマラソンに丁度良い感じ。
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8時30分に西京極陸上競技場をスタートするから、ここの40キロ地点には11時前には通過するだろう。島式の交通規制枠を設置し、選手を待つ。今回のコースは、宝ヶ池の通称「狐坂」という急坂を上ったり、鴨川の河川敷を走らせたりで、記録という面では期待できない。主催者としては本当は京都の街中を通らせたいのだろうが、色々と難しい問題があったのだろう。
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ヘリや飛行船が飛び、先頭がこちらに近づいてきているのが分かる。なんだかワクワクしてくる。今回は他府県選手率が8割ということで、京都人気を裏付けている。選手の中には手に金閣寺の拝観パンフレットを持っている人もいて、「えっ!?走っている途中で拝観!?」と笑ってしまった。
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やがてトップ選手が通過していく、ダントツに早く、二位とかなりの差をつけていた。あと2キロの地点だから、勝利はほぼ間違いないだろう。その後次々に選手が通過していく。ボクは、この頃からムカツキがひどくなり、ついに我慢できなくなって皆から離れ、誰もいない茂みの中で嘔吐してしまった。胃液の酸っぱさが、鼻にツ~ンとした。しかしこれで、少しスッキリしたようで、当初は早く帰らせてもらおうと思っていたが、最後まで手伝うことにした。なにより、必死の形相で走ってくるランナーを応援したくなった。

やがて、ストラーダのメンバーであるとしちゃんが、やってきた。「としちゃ~ん!あと2キロやで~!!」と叫ぶ、ボクに気が付き、タッチした。オレンジのチームウェアを着ているのですぐ分かった。その後さらに疲労困憊のランナーが通過していく。最後の方はほとんど歩いている人ばかり。ボクもフルを走ったことがあるので、その苦しさはよく分かる。

足切りの車が来て、ついに終了。ボクは再び自転車に乗り、京都を抜け、山科の疏水べりから帰った。小関越えのきつい坂は力尽きて上れず。押して上った。だ~れもいない寂しい道で、この頃から風が強くなり、雲行きが怪しくなってきた。大津に出た頃には小雨が降り始め、なんだかもうヨレヨレになって帰宅した。

今回初のマラソンのボランティア。体調が悪く、しんどい一日となったが、ランナーの皆さんから本当に元気を分けてもらったし、3.11の東日本大震災から一年目という日ということで、忘れられない一日となった。
by ozawa-sh | 2012-03-11 21:21