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おざっちの笛吹き日記

ozatti.exblog.jp

「させていただく」

最近どうも気になる言葉に「○○させていただく」という言い方がある。「メールを送らせていただきます」とか「確認させていただきます」など、仕事上のメールでよく目にする「させていただく」という表現。「丁寧に!」って気を使うあまり、つい頻繁に使ってしまうのだが、実はこれは間違った敬語の使い方で、最近では「させていただく症候群」って呼ぶのだそう。
ネットを調べていたら、『させていただく』を使用するのは、(1)誰かの了解を必要とする場合 (2)誰かに代わって何かを行う場合 (3)忙しい相手に何かをしてもらう場合なんだそう。『祝日は休ませていただきます』とか、『今月で退社させていただきます』といった使い方をするが、いずれも相手の了解を必要とすることではなく、自分の意思で行うことなので、『させていただく』はおかしい。『明日、ご相談させていただけますか?』は、恐縮ながら時間をもらうという意があるので、使用してよい例である。


もうひとつ。メールで他社とやりとりする時に、冒頭に「いつもお世話になっております」で始めるのだが、ボクはどうもこれがわずらわしくて仕方がない。別段「お世話になっている」わけでもないのに、そんなにへりくだってどーするの!?といつも思う。だから最近はいきなり用件に入るようにしている。それを受け取った側だって、別段悪い気はしないはず。


とかく日本人というのは「右にならえ!」の民族だから、世間の常識というものを非常に気にするのだが、裏目に出るとこういうことになる。言葉はナマモノなので、時代時代で変化していくのだが、根底に間違ったものがある使い方というのは、どうしても受け入れがたい。
ということで、今日のブログはここいらで終わりにさせていただきます。(ん?)
by ozawa-sh | 2009-12-11 22:18