おざっちの漕ぎコギ日記2

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今年最後の琵琶湖

午後からNトレールへ走りに行った。この年末年始は走り込んで、来るべきチェンライに備えねばならない。シベリア寒気団が直接日本へ南下してきているとのことだが、ということはいつもの寒気団の接近というのは一体なに?と思う。それにしてもいかにも年末、という寒さの中、いつもより厚着してMTBにまたがった。手袋を二重にしたが、指先がしびれるくらい冷たい。しかし、太陽が低く、山の中に入ると、樹木を通して美しい影がトレールを横断する。落ち葉もすっかり厚く散り敷き、その上を走る感触を楽しむ。


一日中風が強く、Nトレールを上りきったところにある高圧線が、図上で「ゴー、ゴー」とすごい音をたてていた。汗をかきながら展望のよい頂上に着き、澄みきった空気の向こうに、今年最後の琵琶湖の姿が横たわっていた。三上山のトライアングルの向こうには、近江八幡の山塊が居座り、その先に白く光るのは伊吹。心なしか長浜の白い建物も見えている。琵琶湖の湖上は白く波立っていた。
今年最後のボクの風景として、これほどふさわしい場所もないだろう。
すぐ上の三角点横を通り、いよいよ始まるすばらしいダウンヒルを下りだした。
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年末に思ふことなど

今年も残すところあと1日となった。今日あたりは大掃除の日なのだが、昔のように畳を上げて外でパンパンはたくということもなく、ご近所はひたすら静かなまま日が暮れていく。


今年は仕事がとにかく忙しかったが、その反動なのか、土日はアウトドアでストレスを発散したような気がする。そのアウトドアも次第にパターン化してきている気がしているのも事実。新しい遊びを考えるのもエネルギーがいるのだが、仕事の疲れが新しい遊びへの意欲をスポイルしていないでもない。まあそれでもいいんだろうけど、来年はやはり新しいフィールドを開拓していきたいと思っている。
で、来年の抱負、、、具体的にはどうなんだろう、、。


まずマウンテンバイクは、東海地方や信州なんかにもたくさんの「ヨダレの出そうなトレール」があるらしく、そちら方面を走ってみたく思っている。やはりMTBでのトレイルライドがボクには一番楽しい。
次にロード。やはりレースを中心に、ツーリングも楽しみながらレベルアップも兼ねて走りたい。まだ出たことのない新しいレースにも参戦してみたい。
次にカヌー。
スラロームは、ニジマスカップとプリヨンカップ、久しぶりに岡山の大会にも出てみるかなあ。そんなローカルな大会を楽しみつつ、温泉や蕎麦や古い町並みも訪ねてみよう。
シーカヤックは、昨年荒天でボツになった瀬戸内を再チャレンジだ。伊根から丹後半島方面も回ってみたい。本当はそのためのシーカヤック艇が欲しいんだけど、自転車方面に金使うからなあ、、。
ハイキング、山登りも会社の仲間を中心にあちこちへ行きたい。実は「フィールドでお手前」というのを是非やってみたく思っている。やおら野原や山のてっぺんに赤い毛氈を敷き、茶筅と茶碗を取り出してシャカシャカと一服たてるわけである。お茶は元々外での遊びだったわけだから、原点へ回帰せねばならない、なーんて、、。


そんな感じで、ケガや病気に気をつけつつ、時間の許す限りアウトドアを楽しんでいきたい。
定年まであと2年。会社の仲間はあくまでも仕事上でのつき合い。中には仕事を越えて親しい人もいるが、会社を離れれば、今度は趣味や町内、地域での新たなつながりが大切になってくる。今はバクっとこのあたりに着地点を考えているのだが、定年を迎えてみないと実際のところよく分からない。しかし、確実に「その時」は近づいてきているわけで、「なんとかなるだろう」という考えは捨て、「なんとかしていかねば」というより具体的なものを模索していきたい。


と、大晦日を前に、ちょいとイスに座り直して姿勢を正すおざっちであった。
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京都の北で旨いものを食べる 後編

「日本一」のラーメンを食べ、外に出た。北山通りを西へ走り、玄琢から鷹ケ峯へのきつい坂を上る。胃の中でみたらし団子とラーメンが踊り、少しもどしそうになった。やはり三日間の疲れが出たのか、脚が重たい。まあ好きでやっているのだから仕方ないだろう。然林坊を右折し、いよいよ長い峠道にかかる。「熊に注意」の黄色い看板が刺激的だ。


峠も間近の頃、前方に親子づれのMTBが見えた。追いつき話しかけてみると、茶屋まで行き、そこで折り返すとのことであった。お父さんの方は王滝100キロレースを最初から出場しているとのこと。しかも6月と9月の両方とも出ているらしい。そして峠からの周回コースに案内してもらえることになった。走ってみると30分にも満たないコースであったが、途中の景色がすごく良く、MTBの連中がよく休憩しているのだとか。シングルトラックの素晴らしいトレール。教えてもらってなんだか得したような気分であった。


峠に戻り、HMの里へと下りた。ここはいつ来てもシーンとして人気のない土地である。昔は氷を作って朝廷に献上していたというから、寒さの厳しい土地なのであろう。Y字路を折り返すようにして、いよいよオフロードに入る。この道を走るために大津からはるばる来ている。暗い杉林と明るいユリ道が交互して続き、飽きさせない。やがて広葉樹の林を通り、ゴルフ場に出る。今日は難しいセクションを押して歩いた。独りで走る時は無理は禁物だ。


再び鴨川の河原を走る。南へ走る時はゆるい下りなのでスピードが出る。しかも追い風だったのでよけいだ。二条通りから蹴上の坂を上り、疎水べりを走る。小関越えを上る途中で中年グループが地図を片手に盛んに草むらを指さしていた。「どうしたのですか?」と聞くと、「疎水の縦抗を探してるんです」とのことであった。なるほど、こういう目的を持ってハイキングするのも面白いなあと思った。なぎさ公園を通り、石山寺からあと少しで家、というところで再びパンク。スペアチューブもなくなり、修理する気力もなくなり、「今日は一体どうなってんねん!?」とブツブツ言いながらトボトボと自転車を押すおじさんがひとり。
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京都の北で旨いものを食べる 前編

連休はずっと自転車に乗ることになり、「他にすることないんかい!?」と自分でもあきれている。そんな今日は、京都の北、HMトレールを目指すことにした。ストラーダのBBSで呼びかけたが、朝8時半にお店に行くと、ロードに乗ったTもたかさんがフラリとやって来た以外誰もいなかった。「昨日は北神戸でシクロでした」。競技の翌日にも練習に出る。さすがである。


で、今日はひとりできままに走ることにした。近江大橋を渡りなぎさ公園を流す。自転車3日目、、脚が重く、ペダルの回転も全然上がらない。最初からこれじゃ先が思いやられる。でもとにかく京都市内までは行くことにした。途中で美味しいものでも食ってやろうと、それをモチベーションにして走ることにした。


小関越えを上り、山科疎水べりを走る。あちこちに水たまりができており、ジジババもたくさん散歩しているので、走りにくいったらありゃしない。すると、疎水の最後になって、やたら漕ぎが重くなる。ありゃー、と思い見ると、案の定後輪がパンク。なんでこんなフラットなところで!?と思いながらスペアチューブを交換する。寒いので日溜まりへ移動し、ゆっくり修理する。と先ほどのジジババが追いついてきて、「ありゃー、パンクですか!? あ、でもさすがにすぐ直さはるわ! ワシもタイヤのこまいヤツ乗っとるけど、パンクしたら困るなー思て(中略)、、」とまあうるさいうるさい。しかしボクとそれほど年齢も変わらないことだし、適当に話を合わせる。


再スタート。三条通りに出、御所近くのサイクルショップを目指す。実は携帯ポンプでは充分に空気圧が上がらず、息が上がってしまった。で、そのショップでポンプを借りようと思った。しかしまだお店は開いておらず、今度は下鴨神社近くの某サイクルショップへと走った。北山にはきれいな虹がかかっていた。事情を説明し、ポンプを借りようと「フレンチバルブのポンプを貸してください」するとがんこそうなオヤジ、「フレンチバルブ用のやつは、ウチには置いとらんよ。アダプターを買ってもらって、ママチャリ用のポンプで入れて」とな。えーっ!ここってプロショップちゃうの!?と目が点になるおざっち。事実、店内にはたくさんのスポーツバイクが展示してあり、ほとんどがフレンチバルブである。で、仕方なくアダプターを購入(105円だったけどね)、空気を足すことができたのであった。それにしても、、、


下鴨神社に来たついでに思い浮かんだのが、「みたらし団子」である。確か近くに美味しいところがあったハズ。とグルグル回っていると、あったあった「加茂みたらし団子」のノレンが!さっそく店に入り、3本注文。出てきたみたらし、普通のより玉が小さめだが、タレがとても美味しい。ふと気がつくと、店内はクリスマスでも祝うのか、家族づればかり。ボクといえば、すでに泥だらけのジャージ姿。ああ。


さっきまでの小雨もやみ、再び鴨川を北上して北山通りに出た。玄琢への途中、なにやら赤い看板発見!「日本一」とある。その自信満々の看板に誘われ、フラフラと店に入る。ラーメン店である。「ど根性ラーメン、3杯完食!」の張り紙が貼ってあり、名前が書いてある。どんなラーメンだろうと「大」を注文。冷えた体に熱いラーメンが旨い!旨過ぎる!最後のスープまですすり終え、店を出た。(続く)
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富川林道を走る

午前中は大掃除。といっても、主に照明器具のクリーンアップとレンジの上の排気フードの掃除。
まずはマジックリンを使って排気フードの油汚れを落とす。はずせるものは皆はすし、風呂場へ持っていってマジックリンをたんまり吹きかけてやる。すると5分後には見事に油汚れが浮き上がり、ウェスで拭き取ってやる。さらに中性洗剤でゴシゴシやればカンペキである。といっても、やはり油汚れはしつこく、部分的に残っていたりして、手にベタベタと付くのが不快。でもそんなに丁寧にやる必要もないので、「やった」ということで勘弁してもらう。


さて、次は照明器具の番。やるべき照明は全部で、、、16もある。居間の大きな照明には、たくさんの細かい虫の死骸があり、掃除機で吸い取る。しかる後よく絞ったウェスで拭く。次々にこなす。自分の部屋の番になると、もう疲れ切って適当になる。それでも、終わると新年を迎える気分になるから不思議だ。


昼食後、お気に入りの「富川林道」へと繰り出す。ロードコースなのだが、適度なアップダウンとカーブがあり、車もまったく走ってこないので、じっくり走ることができる。「鹿跳橋」から「朝宮」へ抜けるゆるい上りを走る。途中から新しい車道が開通しているのだが、旧道に入り、富川町でさらに細い道へと分け入る。どんよりと雲っていて、ただでさえ暗い道をさらに暗くしている。しばらくはゆるい上りだが、段々ときつい上りだけになり、脚を休めることができない。しつこいほど上りが続く。


やっと峠の頂上が近づいた頃、道端で落ち葉を掃除しているおじさんに出会った。車も来なければ、まして人も見かけないこのコース、思わず話しかけてみた。「この峠はなんという名前なんですか?」「うーん、知らんなー。大津と信楽を結んどる道なんやけど」ということで結局分からずじまいであった。少し上るといかにも「峠」という感じの、その先が落ちている場所に出た。大汗をかいている。一気に上りつめ、ダウンヒルを開始。暗い杉林を緩いカーブを描きながら下っていく。今日は是非とも60キロの最高速を出したいと思ったが、路面が濡れており、思い切ってペダルを踏むことができず、59キロにとどまった。惜しい!


「田代」の道の駅に出る。今日はノンストップで走るつもりなので、通過。神滋秀明会の横を下り、大鳥井に出る。正面に第二名神の変わった形のブリッジが見える。川に沿って瀬田へ走る。かなり疲れていたが、「平野」交差点を右折して飛島ニュータウンを経由し、瀬田文化ゾーンを通って帰宅した。


丁度50キロ、2時間のライドであった。
浴槽で熟睡。思わず溺れかけて眼が覚めた。


写真は、アームウォーマーとレッグウォーマー。
ウェアを着る時、まずは素っ裸になり、おもむろにレッグウォーマーをつける。この瞬間、とっても怪しい気分になる。え、あなたも?
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雨のNトレール

「お昼くらいから雨が降り出すでしょう」、、、ってすでに降ってるじゃん!
というわけで、今日はNトレールへ行くハズであったが、午前9時の時点で天気予報より早く降り出していた。
しかし今のところパラパラとごくわずかだったので、迷いを振り切って準備を始めた。いつもは必ず持っていく携帯とカメラは家に置いていくことにした。
夏はともかく、冬の雨は冷たい。それでもしばらく乗っていないMTBに、今日は乗りたいと思った。


なぎさ公園沿いは時折人が通るだけで、いつもの休日に比べれば閑散としていた。これから走って行く浜大津方面にはさらに厚い雲が垂れ下がっていた。それでもなんだか走っていて気持ちがいい。小関越えからNトレールに入った。固い急な斜面は濡れており、とてもスリッピー。上りきったところにそびえ立つ高圧線からビリビリという音がしており、とても気持ちが悪く、足早に過ぎ去った。


しばらくは落ち葉の絨毯の上を漕ぎ進む。斜面が急になり、押して歩く。汗と雨がおでこを伝う。この時点でまだ雨はましである。ようやく三角点のある展望の良いポイントに到達したが、いつもは見渡せる琵琶湖の景色も、今日はまったく雲に隠れて見えなかったので、パス。いよいよ下りにかかる。


木が覆うように生えたトンネルなので、路面は以外と濡れていなかった。そんな快適トレールを下って行く。やはり思い切って来てよかった。以前倒れていた太い木も、誰かが切ってくれたのだろうか、ノンストップで走ることができる。やがて東海自然歩道に合流し、尾根道を走って1号線に降り立つことができた。なにごともないとはいえ、やはりホッとする瞬間である。
帰宅してから長々と風呂に入ると、しびれていた足の指がヒリヒリと融けていくのが心地よかった。お風呂の外では雨が本格的に降り出した。


写真は、携帯になにか付けるのは極端にいやだったのだが、ストラーダのオリジナルストラップを取り付けてしまったの図。
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黄(ワン)、徐(チー)と走る山背古道

以前から約束していた二人とのサイクリング。朝からどんよりとした天気であった、さっそくワンから電話があった。「草津はどしゃぶりですよ、おざっちさん。どうします?」「そうですか。じゃあ11時にホテルへ行きますから」と時間をずらした。天気予報では午後から回復するという。


マレーシアから来日しているワンとは、以前来日していた同じ会社のティーからの紹介で知り合った。「MTBやっているので、よろしく」とのことだったので、彼にもリアルジャパンを見せてやりたいと思った。しかし、今月末には離日するので、今日が最後のチャンスだった。前回はYGを案内している。


しばらくすると、晴れ間が広がりだし、再び10時に前倒しして行くことを告げた。しかし、行き先を「よし笛ロード」にするか「山背古道」にするか、彼らの滞在するホテルに着くまで迷っていた。ホテルの前にはすでにワンと彼の後輩チーが待っていた。雨が降っていた。手を上げて車を停め、彼らと握手した。チーはやはり中国系の若者で、とてもシャイな感じがした。すばやくルーフにMTBを積み、車を走らせた。「これ以上北へ行けば、もっと雨がひどい」と判断し、山背古道へと走った。


天ヶ瀬ラインを通り、宇治から鴻ノ巣運動公園駐車場まで小1時間かかった。青空が見え、こちらにしてよかったと思った。バイクを降ろす。チーのはキャノンデールのレフティ。スリックタイヤであったが、今日のコースは充分これで走れる。ボクの昔使っていたカヌー用ヘルメットをかぶらせ、手袋もなかったので、やはりボクがインナーに使っているモンベルのを渡した。やれやれ、日本の冬は寒いんだぜ。


小さな丘を越え、奈良線を渡って梅林の細い道をたどる。きっちりボクの後をトレースしてくる二人。とにかくとても真面目で好感が持てる。礼儀もしっかりわきまえて、日本人以上の律儀さだ。それでいてユーモアも忘れない。やがて「高神社」に着き、少し説明するが「神主」って英語でなんだっけ?とここでつまってしまった。日本の文化を説明するのが一番難しい。まあ「ボス」にしておけ。(あとで調べたらshinto priest でした)


きつい坂を上り終えると、完熟した柿がなっていたので、背伸びしてもぎ取り、二人に食べさせた。ボクも一口かじってみると、とても甘い。手をベタベタにしてもう一つ、、。竹林を過ぎ、パーッと視界が開ける。「橘諸兄」の邸宅跡を過ぎ、やがて「蟹満寺」に至る。ところが本堂の解体修理中であった。手前の蟹をデザインした額縁(?)に見入る二人。ここでも英語で蟹の由来について説明を試みる。


「玉津岡神社」に上ってみる。ここは春になるとしだれ桜が見事であるが、今は誰もいない。椿坂から上狛集落へ入る。奈良線をくぐり「椿井大塚山古墳」に上った。ここは山城平野が一望できる。今日はコンビニでお昼を買うのを忘れてしまい、ワンが持ってきたSOYJOYを分けて食べるハメになってしまった。上狛は「高麗(コマ)」の技術集団が移り住んだ土地。「君たちのご先祖様が作った町だぜ」と、いささか無理矢理、牽強付会、こじつけの説明をしてしまった。


国道24号線でレストランに入りスパゲッティで腹を満たした。すでに2時近かったので全員腹ぺこであった。食べている間に驟雨。食べ終わるとそれも降りやんで、とてもラッキー。路面が濡れている中を「泉橋寺」へ。東洋一と言われるお地蔵さんに会う。「また来たよ」と心の中で言う。もう30回はここに来ているだろう。


木津川を渡り、あとはサイクリングロードをひたすら走って、山城大橋を渡り、車に戻った。途中でスーパー銭湯に入ったのだが、チーは始めての銭湯だったらしい。リアルジャパンを感じてくれたかな。
車に戻ったとたん、雨が降り出し、今回のサイクリングをさらに忘れられない思い出にしてくれたようだ。
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唐招提寺、薬師寺 奈良自転車道を走る

冬、近畿北部がしぐれている時、近畿南部、せめて奈良あたりではなんとか晴れていることが多い。そんな時、走ることができるコースを開拓したいと常々思っていた。そこで「奈良自転車道」を今日走ってみることにした。


ガイドブックによると、ママチャリでもOK、と書いてあったので、YGトレールのオプションとしてコース設定した。距離は20キロなので、1時間余分に走ればよいことになる。途中には「唐招提寺」や「薬師寺」「平城宮跡」、それに数多くの古墳があって、古代の濃密な香りの中を走ることになる。


昨夜は久しぶりにサス圧をチェックし、オイルも差してやった。未知のコースも走るとあって、スタート前からワクワクであった。わかさぎ湯に車を停め、スタートし、いつものコースを走った。とにかく寒かったので、厚着をしたのだが、しばらくすると暑くなり、もう一枚脱いでくればよかったと反省。自転車のウェアはなかなか難しい。


国道からいきなり山道に入るのだが、前回ウォンと走ったときには工事中で、通行止めのフェンスを乗り越えたのだが、今回はすでにそのフェンスはなかった。地図を片手に、般若寺のあたりをウロウロして自転車道の入口を探す。「これかな?」と思うとても細い路地がそれであった。標識もなにもない。里山風の寂しい道をたどると、ようやく「奈良自転車道」の標識が。R24の下をくぐり、すぐに「宇和奈辺・小奈辺古墳」そして「磐媛命古墳」の間を通る。とても雰囲気のいい小道だ。この辺りはさしずめ「王家の谷」のような土地だったのだろう。


大きな池を南下すると、平城宮に入った。とにかく広くて、どこでも走れてしまうので、方向を見失わないよう適当に見当をつけて走った。風をさえぎるものがなく、寒々とした空間だ。ここにかつて都があり、宮人のさざめきを想像することはできない。近鉄の踏切を渡り、秋篠川に沿って南下する。やがて遠くに双子のような五重の塔が見えてきた。どんより曇った空に、屹然と立ちあがっている様子がすごくかっこいいと思った。薬師寺の五重の塔である。すこし手前には唐招提寺の森も見えている。まさに歴史街道をたどる旅である。司馬遼太郎である。などと自分に酔っているうちに、道を見失ってしまった。「すみません、佐保川はどっちへ行けば?」と道行く人に尋ねる。


その佐保川に沿って北上し、途中から東へ走れば、東大寺の裏に出る。よっしゃー、これでオプションコースは走破したぞ。しかし、ここですでに1時半。冬の日が傾きかけており、明るいうちにYGを走破することができるだろうか。まずは東大寺裏の駐車場で弁当を広げた。ポカポカと日が当たり、木々の向こうには大仏殿の巨大な屋根が見えている。こんなに贅沢な空間でコンビニのオニギリを食べる幸せ(?)。


食べ終わり、すぐに走り始めた。秋の観光客も一段落し、鹿もなんだかしょざいなげに立ちつくしている。そんな中、奈良公園から若草山ふもと、春日大社からYGを目指した。
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インタビュー

仏教大学理事長、水谷幸正氏への取材を行った。在日韓国人の老人ホーム「故郷の家」(京都市南区東九条に来年竣工)建設のバックアップに関する広告を作るためだ。
理事長室にてお話を伺った。在席したのは、ライター、カメラマン(ボク)、営業、そして故郷の家の理事長である伊(ユン)さん。
80歳になるという水谷氏は、9回も北朝鮮を訪れたことがあり、韓国にも何回も訪韓している方。話が始まると、とにかくあっちこっちに話が飛び、これはライター泣かせだと思ったが、自ら「私の話はあっちこっちと枝葉末節が多くてすみませんなあ」と、なかなか話の面白い人であった。


「共生」ということを盛んに言われていたが、これは仏教の基本だとのことで、「お互いに助け合う」ということだそう。人種、宗教、国など、すべてを越えて人間がやっていかなければならない大切なことだと、とても力を込めて話されていた。ボクもカメラを構えながら、ファインダーの向こうの水谷氏の話に聴き入っていた。
正直、最初は単なる年寄りにしか見えなかった人だが、話が進むに従いグングンと魅かれる人であった。


話の最後になって、ボクの出身高校の創始者の名前が出てきてびっくりした。そういえば仏大もボクの出身高、東海学園も浄土宗系の坊さん学校。つながりはあるわけだ。インタビュー後に水谷氏にこのことを伝えると、一介のカメラマンとしてこの場にいたボクの名刺を改めて眺められ、「え、そうなんですか。これも縁ですなあ。実は私は東海の理事も兼任しているんですよ」とおっしゃられ、またまたびっくりしたのであった。


学校の外に出ると雨は上がっており、乗ったタクシーの中で印象深かったインタビューのことを反すうしていた。
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近江富士登山

会社の人たちと近江富士(三上山/432m)を歩いてきた。この山は琵琶湖に漕ぎ出す漁師などが昔から目印としてきた山であり、ふもとの三上神社の御神体でもある。もう20年以上前に一度登ったことがあるのだが、コースもすっかり忘れてしまったので、今回はよい機会と思い、参加することにした。


野洲駅に集合したのは男4人、女4人の計8人。女性は皆若くてお美しい方ばかり。おじさんワクワクである。
さて駅を出発!と思ったら小雨が降っている。出鼻をくじかれ、しばし様子を見ていると、他の中高年の団体が雨などものともせず出発していくので、我々もスタートを切ることにした。


しばし国道8号線を歩く。たまたま知っているバイクショップの店長に会い、しばし話し込む。今日は帰り道で別のショップの前も通り、これまたそこの店長と話すことができた。
やがて三上山の入口に到着。登山道を歩き出す。けっこう急な山道を登っていき、あれほど寒かったのに、皆が薄着になっていく。昔の記憶なんてあてにならないもので、こんなに急坂やったかなあ?と思う。木の間からは琵琶湖も遠くに望めるようになってきた。


やがて「割岩」というポイントに来た。大きな岩が割れ、人ひとりがやっと通れるすき間ができている。ここを皆でチャレンジ。岩に体をこすりつけながらやっとくぐり抜けることができた。なにかいいことあるかな?
そして人の話し声が聞こえてきたと思ったら、頂上に到着した。鳥居のある小さな神社が祀られていた。少し下がった展望台にて昼食タイム。眼下には近江平野が広がり、比叡山はもちろん、京都の西山もうっすらと見えている。「ミカンどうぞ」「飴いりませんか?」と次々と美味しいものが降ってくる。日も射し、ウトウトと眠くなってくるが、一歩足を踏み外せば崖の下である。


再スタート。頂上を越え、北尾根縦走路を歩く。これがまたたくさんのコブを越えていくかなりハードなコースで、トレッキングシューズではなく、登山靴を履いてくればよかったと後悔したほど。おまけに花崗岩の風化したとても滑りやすい路面だった。右手には希望ヶ丘が見えている。そして振り返れば完全な三角錐をした三上山を望むことができた。


「古代峠」は巨岩の下をくぐるようになっているのだが、あきらかに人の手で積まれた古墳の石室跡だった。こんなところによくぞ残っていたものだ。このコース沿いには他にも鎌倉時代の石仏(妙光寺山磨崖仏)があったりして、古くからの土地であったことがうかがえる。


里が近づき始めた頃、谷間を歩いていると、道が不明確になってきた。地図を覗き込むリーダーのナカイちゃん。「どうも上の方で分岐を間違えたようなので見てきます」と引き返す。するとすぐに正しいルートを発見。こんな低山でもミスコースをするものだ。そしてようやく野洲の町に降りることができた。
「たかがハイキング」と思っていたのだが、歩いてみるとなかなかに歩きでのあるコース。楽しい仲間と楽しい一日であった。
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