人気ブログランキング | 話題のタグを見る

おざっちの笛吹き日記

ozatti.exblog.jp

京都の北で旨いものを食べる 後編

「日本一」のラーメンを食べ、外に出た。北山通りを西へ走り、玄琢から鷹ケ峯へのきつい坂を上る。胃の中でみたらし団子とラーメンが踊り、少しもどしそうになった。やはり三日間の疲れが出たのか、脚が重たい。まあ好きでやっているのだから仕方ないだろう。然林坊を右折し、いよいよ長い峠道にかかる。「熊に注意」の黄色い看板が刺激的だ。


峠も間近の頃、前方に親子づれのMTBが見えた。追いつき話しかけてみると、茶屋まで行き、そこで折り返すとのことであった。お父さんの方は王滝100キロレースを最初から出場しているとのこと。しかも6月と9月の両方とも出ているらしい。そして峠からの周回コースに案内してもらえることになった。走ってみると30分にも満たないコースであったが、途中の景色がすごく良く、MTBの連中がよく休憩しているのだとか。シングルトラックの素晴らしいトレール。教えてもらってなんだか得したような気分であった。


峠に戻り、HMの里へと下りた。ここはいつ来てもシーンとして人気のない土地である。昔は氷を作って朝廷に献上していたというから、寒さの厳しい土地なのであろう。Y字路を折り返すようにして、いよいよオフロードに入る。この道を走るために大津からはるばる来ている。暗い杉林と明るいユリ道が交互して続き、飽きさせない。やがて広葉樹の林を通り、ゴルフ場に出る。今日は難しいセクションを押して歩いた。独りで走る時は無理は禁物だ。


再び鴨川の河原を走る。南へ走る時はゆるい下りなのでスピードが出る。しかも追い風だったのでよけいだ。二条通りから蹴上の坂を上り、疎水べりを走る。小関越えを上る途中で中年グループが地図を片手に盛んに草むらを指さしていた。「どうしたのですか?」と聞くと、「疎水の縦抗を探してるんです」とのことであった。なるほど、こういう目的を持ってハイキングするのも面白いなあと思った。なぎさ公園を通り、石山寺からあと少しで家、というところで再びパンク。スペアチューブもなくなり、修理する気力もなくなり、「今日は一体どうなってんねん!?」とブツブツ言いながらトボトボと自転車を押すおじさんがひとり。
京都の北で旨いものを食べる 後編_f0156359_231315.jpg

by ozawa-sh | 2007-12-25 23:13