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おざっちの笛吹き日記

ozatti.exblog.jp

近江富士登山

会社の人たちと近江富士(三上山/432m)を歩いてきた。この山は琵琶湖に漕ぎ出す漁師などが昔から目印としてきた山であり、ふもとの三上神社の御神体でもある。もう20年以上前に一度登ったことがあるのだが、コースもすっかり忘れてしまったので、今回はよい機会と思い、参加することにした。


野洲駅に集合したのは男4人、女4人の計8人。女性は皆若くてお美しい方ばかり。おじさんワクワクである。
さて駅を出発!と思ったら小雨が降っている。出鼻をくじかれ、しばし様子を見ていると、他の中高年の団体が雨などものともせず出発していくので、我々もスタートを切ることにした。


しばし国道8号線を歩く。たまたま知っているバイクショップの店長に会い、しばし話し込む。今日は帰り道で別のショップの前も通り、これまたそこの店長と話すことができた。
やがて三上山の入口に到着。登山道を歩き出す。けっこう急な山道を登っていき、あれほど寒かったのに、皆が薄着になっていく。昔の記憶なんてあてにならないもので、こんなに急坂やったかなあ?と思う。木の間からは琵琶湖も遠くに望めるようになってきた。


やがて「割岩」というポイントに来た。大きな岩が割れ、人ひとりがやっと通れるすき間ができている。ここを皆でチャレンジ。岩に体をこすりつけながらやっとくぐり抜けることができた。なにかいいことあるかな?
そして人の話し声が聞こえてきたと思ったら、頂上に到着した。鳥居のある小さな神社が祀られていた。少し下がった展望台にて昼食タイム。眼下には近江平野が広がり、比叡山はもちろん、京都の西山もうっすらと見えている。「ミカンどうぞ」「飴いりませんか?」と次々と美味しいものが降ってくる。日も射し、ウトウトと眠くなってくるが、一歩足を踏み外せば崖の下である。


再スタート。頂上を越え、北尾根縦走路を歩く。これがまたたくさんのコブを越えていくかなりハードなコースで、トレッキングシューズではなく、登山靴を履いてくればよかったと後悔したほど。おまけに花崗岩の風化したとても滑りやすい路面だった。右手には希望ヶ丘が見えている。そして振り返れば完全な三角錐をした三上山を望むことができた。


「古代峠」は巨岩の下をくぐるようになっているのだが、あきらかに人の手で積まれた古墳の石室跡だった。こんなところによくぞ残っていたものだ。このコース沿いには他にも鎌倉時代の石仏(妙光寺山磨崖仏)があったりして、古くからの土地であったことがうかがえる。


里が近づき始めた頃、谷間を歩いていると、道が不明確になってきた。地図を覗き込むリーダーのナカイちゃん。「どうも上の方で分岐を間違えたようなので見てきます」と引き返す。するとすぐに正しいルートを発見。こんな低山でもミスコースをするものだ。そしてようやく野洲の町に降りることができた。
「たかがハイキング」と思っていたのだが、歩いてみるとなかなかに歩きでのあるコース。楽しい仲間と楽しい一日であった。
近江富士登山_f0156359_17322037.jpg

by ozawa-sh | 2007-12-09 17:32