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おざっちの笛吹き日記

ozatti.exblog.jp

朽木、三たび

秋を飛び越して冬!?
天気予報で今日は寒気が南下してくる、と言っていたが、これほどの寒さになるとは予想だにしていなかった。


家の用事をかたずけ、急きょ走りに行った朽木周回コース。誰も誘わず、寂しい秋の風情を一人孤独に味わうのが目的。出発地点を朽木本陣の道の駅にした。スタートしたのが11時。「ちょっと涼しいかな、でも走ってるうちに暑くなるやろう」と、半袖とビブショーツの組み合わせにすることにした。しかし走っているうちに気温がどんどん下がり、昼食を食べた生杉では、体を震わせてオニギリをパクつくことになった。


しかし、眼下の川はあくまでも透明で、日の光にキラキラと輝く。ガードレールから身を乗り出しているススキに触れながらゆっくりと流した。広野の湧水で一休み。先日はストラーダの皆とここで楽しかったことを思い出した。杉林に入ると急に暗くなり、ただでさえ寒いのに、一層の寒さを感じた。しかし、車は極端に少なく、いつもは遠慮して端っこを走るのだが、今日は堂々と道の真ん中をフラフラしながら走ってみる。「自由」という言葉が浮かぶ。誰に気を使うことなく、気ままに走れる自由。自転車というスポーツをやっていて良かったと思う瞬間だ。


百里ケ岳の登山口の手前の峠で、一台の車が停まっており、中のおじいさんが見るからに道に迷っていたので、窓を叩いてあげると、中から出てきた。やはり道に迷っており、小入峠へ行くハズがどうも分からなくなった、とのこと。前回はちゃんと行けたんやけどなあ、と困った様子。Uターンして、T字路を右へ行ってください。と教えてあげた。なんでも「雲海」の撮影をしに行くんだとか。


峠を越え、緩い下りを気持ちよく走っていく。茅葺き屋根の民家が建ち並ぶ風景は何度みてもいいものだ。途中に「気温13度」の表示が。これはもう秋ではなく、冬なみの気温。その中を風を切って走ると本当に寒かった。


事故もなく車に戻り、今日は天空の湯で暖まってから帰ることにした。冷え切った体に湯の温かさが染み通るようだった。
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by ozawa-sh | 2007-10-20 21:46