「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」を見に行った

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最近テレビで、京都の樂家の話をやっていた。言わずとしれた、楽焼の伝統を守る名家である。信長が愛し、秀吉が愛で、茶道家の垂涎の的である、樂の茶碗。
現在15代目になる楽吉左衛門が色々な試行錯誤をしながら、作品を創作している。
また、先日は、「曜変天目茶碗」を再現する話もやっていた。作者不詳。中国で作られた宇宙の星を感じさせる非常に美しい茶碗で、本家本元の中国には現存せず、いずれも日本にある。それもたった四個だけ(ひとつは欠けた状態のがあるので、三個という数え方もある)。よっつが国宝、ひとつは重要文化財である。

そんなことで、陶器っていいなあと思っていた矢先、京都国立近代美術館で、樂焼の展覧会をやっていることを知り、新聞販売店で招待券をもらって早速行ってみることにした。

今日はグンと冷え込み、ネックウォーマー、インナーに二枚の保温ウェア、下には二枚のビブとさらに防風のパンツ、シューズカバーも付けて走ることにした。なぎさ公園から小関越え、さらに山科へ。途中で疏水べりを走ろうか、旧三条通りを走ろうか迷ったが、疏水べりを行くことにした。久しぶりである。すると前方からジョギングしている見覚えのある人が。なんと会社の先輩、Mさんであった。こんなところで会うとは!と互いに驚きながら、久々の再開を喜びあった。彼は、役目を終えた盲導犬を引き取り、最後まで面倒を見るという、心優しき人。会社のジョギングクラブの会長も努め、人望のある人だ。
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普段は満々と水が流れている疏水なのだが、今日は流れていない。理由は用水路の掃除だった。重機を入れて作業する光景が珍しかった。
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九条山を越え、蹴上へ。瓢亭の近くに、こんな店があったので、フラリと入ってしまった。そして、千枚漬けを買ってしまった。ボクはこれが大好きなのだ。お歳暮を送ってくれるなら、千枚漬けをよろしく(笑)
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やがて平安神宮の赤い鳥居が見え、その手前の近代美術館に入った。さて自転車を止めようと思ったら、こんなモノが!
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御影石でできた大きなサドルである。どうやら彫刻のようで、作品名を見て笑ってしまった。「股間の鳥」。ど、どうなの、このネーミング!?
まあいい、とにかく自転車が好きな作家のようである。で、その脇に自転車を止め館内へ入ることにした。なんせ今日は寒い。

樂家は樂長次郎を始祖とし、代々続く子孫たちが、精力を尽くして作品を作ってきた。それぞれが独自のものを作る、ということが樂家に伝わる伝統であり、それがこれだけ長い時間を生き延びてきた要因となっている。家系図を見ると、樂家は本阿弥光悦とも家系的に繋がりがあり、本当にすごい家柄だ。順番に見ていくと、そのことがヒシヒシと伝わってくる素晴らしさで、ボクはすっかり魅入られてしまった。初代の長次郎の作品は、本当に虚飾を取り払った素朴な良さであり、思わず手の中にくるんでお茶を飲んでみたくなる形をしている。以前は、こんなお茶碗なんて見向きもしなかったボクだが、今は本当に良いと思える。
一点一点、じっくりと鑑賞し、満足して展示会場を出た。
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↑ 「股間の鳥」の横には、「カブの注連縄」が(笑)

御池通りを西へ走り、久しぶりに「いきいきうどん」へ。肉温玉ぶかっけが美味かった。
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帰り道、あちこちの路地(京都の人は「ロージ」と言う)を探索。なんだか面白い店がたくさんあり、京都の奥深さを再認識。
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↑ がま口屋

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↑ ふんどし屋。試着させてくれるのだろうか(笑)

大江の能楽堂に寄り、南禅寺界隈の別荘群などに寄って帰宅の途についた。
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↑ 大江の能楽堂

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↑ 南禅寺別荘群のひとつ
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by ozawa-sh | 2017-01-12 22:45 | Comments(0)