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おざっちの笛吹き日記

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ロビーコンサート

今日は、びわ湖ホールでフルートとハープのコンサートがあった。13時からだったので、イトマンで泳いでから行くことにした。時間的にもちょうど良い。無料のロビーコンサートということで、かろうじて座ることができた。フルーティストはニコリンヌ・ピエルーさんというベルギー人。現在、日本センチュリー交響楽団の首席フルーティスト。またハープは、京響の「松村衣里」さんという人。演目はスペインの曲を中心にしたものだった。
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開演時間が近づき、続々と聴衆が集まってくる。すると、車イスに座った男性と、その付添いと思わしき人も入ってきて、脇の空いているスペースに陣取った。やがて演奏者の二人がステージに登場し、拍手が鳴り止んだのを見計らいおもむろに演奏を始めた。アルベニスの「アストゥーリアス」。あ、この曲知ってる、ギター曲だと聞き入っていた。
すると、例の車イスの男性が、「アアウアー、、」とうなり声を上げ出した。これで終わるかと思ったら、声が大きくなったり、小さくなりながらも、延々と続く。聴衆の人たちもその男性をチラチラと見ている。演奏している二人は知らぬ顔をして続けているが、当然耳に入っていただろう。

やがて付添いの人も、思い余ったように、外へ連れだした。ホッとする聴衆。だが、数分後また入ってきて、同じようにうなり声を上げ出した。ボクは、このロビーコンサートをすごく楽しみに待っていたので、なんだか興ざめしてしまい、途中で出ようかと思ったほどだった。このコンサートを催すにあたり、演奏者本人はもちろん、関係者は相当な努力を重ね、今日のこのステージに漕ぎつけたであろう。それを台無しにするようなことが、目の前で起こっていることに我慢ならなかった。

障がい者の人がコンサートを聞くことは、全く問題がないと思う。だが、周囲の付き添いの人はもし演奏の邪魔になるようなことになったら、すみやかに退出すべきであろう。また、事前にそのことが予想される場合には、聞きに行くべきではないと考える。これは決して差別ではなく、マナーの問題、常識の問題であろう。
演奏が素晴らしかっただけに、こういったことがあったことがとても残念であった。
by ozawa-sh | 2014-03-10 20:40