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おざっちの笛吹き日記

ozatti.exblog.jp

沖島一周

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琵琶湖で一番大きな島、そして、淡水湖に浮かぶ島で、唯一人が住む島と言えば、琵琶湖の「沖島」である。今日はその対岸にある、近江八幡休暇村の宮ヶ浜からカヤックを出して島に渡り、一周してみた。実は朝の天気予報で風力や風向きをチェックしてから出かけようと思ったので、誰も誘っていない。その天気予報では、風も穏やかとのこと、早速ガレージに吊ってあるカヤックを車に乗せ、出発した。

休暇村に到着。浜には人っ子ひとりおらず、シ~ンとしている。真夏の喧噪がウソのよう。長い草原を、カヤックを引きずって浜まで持っていく。軽くストレッチし、装備を確認してからカヤックに乗り込んだ。チャプチャプした程度の波しかなく、簡単に乗り込むことができた。さあ、沖島に向かって漕ぎ進もう。目標は、赤い鳥居の「厳島神社」。このあたりが最短距離となるはずだ。
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凪いだ湖面を切ってカヤックが進む。今日は正月三が日のせいか、横切る漁船もおらず、安心して漕ぐことができる。やがて鳥居が近づき、大きくなってくる。以前は、鳥居の手前、つまり水の中から白い玉砂利が敷かれており、その上の水面が参道、という、実に面白いアプローチだったのだが、いつしかその玉砂利も埋もれてしまったようだ。
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今まで何度かここまで来たことはあるのだが、一度神社まで行ってみようと、カヤックから降り、石段を登ってみた。しかし、簡単な拝殿があるだけで、特に変わった神社ではなかった。お参りして再び階段を降りた。丁度昼時となったので、ここで昼食とした。だ~れもいない湖に面した鳥居の脇で、ひとりオニギリを食べる。岸辺でときおりチャプチャプという波の音がするだけ。
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食べ終わり、しばらくあたりをウロウロしてみたが、なんにも無かった。なんせ、この島は350人しか住んでいないから、この神社にお参りする人など、数えるほどなのだろう。

さて、いよいよ島一周に出かける。少し風が出てきたようだが、たいしたことはない。反時計回りで行くことにする。島の西側に差し掛かると、遠くに比良連山が雪をかぶって美しく湖面に映える。岸から急に立ちあがる崖は、全く手つかずの自然が残されており、漕いでいて飽きることがない。たくさんの水鳥が羽を休めていて、ボクが近づくと、驚いたように一斉に飛び立つ。バス釣りのボートがときおり浮かんでいるだけで、ただただ穏やかな水面が広がるだけだ。

やがて集落の裏手を過ぎ、南側を回り込めば、島の港の岸壁に沿って漕ぐことになる。相変わらず風も穏やかだ。そして、神社に到達し、そこから再び休暇村へと漕いで行く。左後から少し追い波があって漕ぎにくかったが、30分ほどで到着。やはり誰もいない浜にカヤックを引っ張り上げ、車へと運んだ。

静かな新年の湖。ひっそりとひとり楽しんだカヤックの旅でした。
by ozawa-sh | 2014-01-03 17:51