人気ブログランキング | 話題のタグを見る

おざっちの笛吹き日記

ozatti.exblog.jp

第二回京都マラソン

昨年に引き続き、今年も京都マラソンのボランティアに参加してきた。昨年は前夜からお腹が痛く、当日も嘔吐するなど、最悪のコンディションだったのだが、今年は体調が良かった。で、予定どうり自転車で行くことにした。しかし、天気予報は、昼からの雨を告げており、カッパや防寒具をバッグに入れて家を出た。

なぎさ公園から小関越え、山科の疎水べりを通り、九条山を越えて市内に入った。ゴールとなる平安神宮に近づくにつれ、警備員の姿が多くなり、交通規制も目立つように。予想以上に時間がかかり、到着が遅れてしまった。会社の元ジョギングクラブの人たちはすでにスタンバイしていた。雨に濡れてもいいように、カッパを着て準備する。
ボクの仕事は、パーテーションで囲われた「島」の前の部分で、ロープでランナーを誘導すること。場所は京大病院の前で、通行人を一旦島の中に入れ、反対側にランナーを誘導して、ころあいを見て通行人を島から反対側へ渡らせる、いわゆる「島方式」というもの。つまりは、ロープを使ってランナーを導くだけの簡単な仕事である。
第二回京都マラソン_f0156359_2105662.jpg

さて、しばらくするとトップランナーがやってきた。さすがに速く、二位を大きく引き離している。空にはヘリも飛んでいる。しばらくして後続がやってくる。さらにはどんどんランナーの数が増えてくる。しかしこの頃から雨がポツポツと降り出した。風が出てきて、立ててあるコーンが倒れる一幕も。さらに気温がグッと下がってきた。

川のように流れてくるランナーたち。胸のプリントを見ていると、全国から参加していることが分かる。
2時間ほどしてから素早くオニギリを食べ、ボランティアに復帰。ここは40.4km地点なので、ゴールまで1.8キロ。しかし疲れてくるとこの短い距離がすごく長く感じられるのだ。ここまで来るランナーは皆、必死の形相である。そんな人たちにはどうしても応援したくなってしまう。予想よりも下がった気温に、手足がかじかんで、寒そうにしている人もいるが、ボクらはなにもしてあげられない。ただただ応援するだけだ。雨も一時、本降りになり、濡れて冷たく、重たいシューズで走る人たちの列。
第二回京都マラソン_f0156359_211198.jpg

テレビクルーを引き連れて、タレントも通過する。終盤は、ほとんどのランナーが歩いていたが、目をひいたのが、手をつないで走るカップルの姿。二人とももちろんビショビショだったが、しっかり手をつないでニコニコしている。ボクも思わず、「ゴールまで手をつないで走れ~!」と応援してしまった。

やがて最後のランナーが通過した。黒く濡れた路面が続く東大路が静まりかえった。皆にあいさつし、ボクはまた濡れたシューズとグローブで自転車に乗る。遠く平安神宮の方で、ゴールのスピーカーの声が聞こえていた。
by ozawa-sh | 2013-03-10 21:02