人気ブログランキング | 話題のタグを見る

おざっちの笛吹き日記

ozatti.exblog.jp

鳥人間コンテスト

8月のこの時期になると、昔出場した「鳥人間コンテスト」のことを思い出す。
当時は「シリアス部門」と「コミカル部門」のふたつに分かれていて、現在のように「滑空機部門」と「プロペラ機部門」ではなかった。ボクは「コミカル部門」に出場し、当時夢中になっていた一輪車で琵琶湖に飛び込む、ということをやった。今考えると、特に面白いことをやったわけではない。ピエロの衣装を着て飛び込んだのだが、その衣装は太秦にある「高津商会」というところで借りた。ここは映画のラストテロップで必ず出てくる会社だが、ウチの会社にここの親戚の人がいて、そのつてで安く借りることができた。
鳥人間コンテスト_f0156359_2232770.jpg

会場は彦根松原水泳場。テレビでご存じのように、特設会場を設け、高さ10mから飛び込むもの。前日から彦根に入り、キャンプして朝を待った。ものすごく暑かったし、シリアス部門の人たちが最後の調整をする声でほとんど眠れなかった覚えがある。

本番はさすがに緊張した。なんせ一輪車で高さ10mから飛び込む、なんてことはやったことがなかったからだ。まさにぶっつけ本番。出場者全員が同じ状態である。
司会が桂三枝(襲名して桂文枝)と浅野ゆう子だった。
「は~、一輪車で飛び込みますか!?」
「はい、行きます!」
「では、行ってらっしゃ~い!」
と、三枝さんに言われ、台上でしばらくグルグルと回り、そのまま飛び込もうとしたのだが、下を見たらすごく高くて、一瞬躊躇した。しかしテレビカメラがボクを狙っているし、水面ではダイバーがおいでおいでをしていたので、勇気を出して飛び込んだ。ただ、上から一輪車が降ってくるのが恐かったので、台の上に置いて自分だけ飛び込んだ。
鳥人間コンテスト_f0156359_223432.jpg

飛んでいる時間が、えらく長かった覚えがある。足からドボンと入水したかと思うと、しばらく浮いてこず、焦った。浮き上がった瞬間にダイバーに腕を掴まれた。そのまま陸上まで引っ張られていった。入賞もなにもしなかったけど、すごくホッとした。借りたピエロのシューズが破れており、返した時に謝った記憶がある。特に追加料金はとられなかった。
この時、コミカル部門で優勝したのが、「ヤカン飛行」というもの。はりぼてのヤカンに、紙飛行機がたくさん乗っていて、飛び込んだ瞬間にバラバラに飛び回る、というアイデアだった。

二枚目の写真、ピンクのシャツを着ているのが三枝さん。
1983年。33歳の夏。
懐かしい青春の一コマ。
by ozawa-sh | 2012-08-07 22:05