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おざっちの笛吹き日記

ozatti.exblog.jp

佐保・佐紀路+スウィーツ

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自転車では何度も通っているのだが、今回のように徒歩で歩くことはめったにないのが、「佐保佐紀路」。奈良市の北部、平城京の北側を巻くようにコースが設定されており、自分なりにアレンジして楽しめるすばらしいコース。
今日は会社の定年組を中心とした仲間と歩いてきた。しかし色々な事情で何名かが参加できなくなり、ボクとタカピー、そして元社員のS嬢とそのお友達であるT嬢という、男女それぞれ4名の参加となった。う~む、男女比のバランスは良いのだが、年齢的には自分の娘くらいの二人を、オッサン二人はちゃんとエスコートできたのであろうか!?

8時。近鉄改札口に4名が集合。二人の若き乙女に、早くもテンションは高め。期待に胸がふくらむ(ポッ)。初めてお会いするT嬢はプロの版画家で、鳥をテーマにした版画を作っているという芸術家。歩いていても、我々とはなかなか違う視点でモノを見るのが面白かった。
で、西大寺で乗り換え、奈良駅に到着。地上に出ると、ハイキングに丁度良い薄曇りの空が広がっていた。気温も快適で、ボクは半袖で歩いた。
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商店街を抜け、奈良女子大横を通り、やがて奈良少年刑務所の赤レンガ塀に突き当たった。美しい建物を観賞後、まずは午前のおやつを食べるべく、植村牧場へ。開店直前だったがすぐに開き、ソフトクリームとボクはモナカを堪能。
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すぐ近くの「奈良豆比古神社」へ。裏手に回り、樟の巨木を見る。いつ見てもこの古木の存在感には圧倒される思いだ。
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「歴史の道」という道標に導かれ、細い道へと入っていく。この辺りはナラヤマの一部で、黒髪山地区というところ。一帯は丘陵地帯となっており、実に静かな地区である。ここにはボクがフルートを再開するきっかけとなった「黒髪山音楽ホール」もあって、なんとなく心惹かれるところなのだ。
そのホールを過ぎ、やがて奈良自転車道へと入っていく。どんどん下り、奈良線にぶつかり、しばらく行ったところにこんもりとした森がある。ここが「不退寺」、別名「業平寺」と呼ばれる古社だ。500円也を払い境内に入ってみた。折よく庭園には黄色いアヤメが満開で、古びた門とのコントラストが一服の絵のよう。
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山門前で記念撮影をば。
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国道24号線を渡るとすぐ「ウワナベ・コナベ古墳」がある。大きな古墳が接して並んでおり、その間に割って入るように自衛隊航空部隊の幹部養成所があるという、一種変な空間になっている。金網越しには迷彩色の戦闘機が置いてあり、その向こうが古墳とは、、、。
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ウワナベ・コナベからさらにややこしい名前の古墳を回り込むように歩き、奈良に多い溜池のいくつかを過ぎていく。で、かねて疑問だった「水中に沈むミラー」の謎が解けた。これは丁度その前が狭い変形交差点になっているのだが、そのためのミラー、、、だったのだが、なんらかの理由で下がってしまい、今は池に住む亀が、我が身の姿を写す鏡になっているのだとか。ご近所の方に聞いた話+タカピー説をミックスした説である(笑)。ああ、日本は平和だ。
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昔の貴族が水遊びをしたという「水上池」を巡る歩道を歩く。バードウォッチングしている人たちが結構いて、我がT嬢もデイパックの中からやおら双眼鏡を取り出し、杭にとまっている水鳥の姿を観察し出した。さすが日本野鳥の会メンバー、双眼鏡は必須アイテムであるらしい。
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さて、ワイワイやっている間に、平城京着。予定より1時間ビハインドだが、まあいい。気持ち良い風に吹かれ、大極殿を見ながらお弁当を食べる。こんな良い日なのに人が少ないのはナゼ?
資料館も見学し、再び歩き出す。このあたりから佐紀路となり、早速に「佐紀神社」が現れた。そしてその先からは、いわゆる「佐紀盾列(たてなみ)古墳群」が続く一帯に入っていく。その名前の由来通り、次々に現れる古墳が圧倒的な景観を作っていて、その間を抜けていくのだ。まさに太古へのタイムスリップ。古代の人々を身近に感じることができる空間だ。
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しばし単調な道を歩き、競輪場を横に見、さて次は「秋篠寺」である。過去にこのお寺は拝観しているので、最近は山門で他の人が拝観するのを待っていることが多いのだが、今日は一緒に入ってみた。もちろん「伎芸天」を見るためである。いや~、久しぶりに見た伎芸天はやはり官能的であった。秋篠宮はこの寺の名前から取ったということだが、紀子様がこの伎芸天に似ておられるということで、一時話題になったらしい。う~む、言われてみれば確かにそう見えなくもない。
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山門を出、近鉄の踏切を渡ってしばらく行くと、今日最後の目的地「西大寺」である。東の東大寺に対し、西の西大寺。この寺は「大茶盛」で知られる、なんとなく庶民的な寺で、今では地名になってしまっている。

さて、今日は女子が多いということで、最後に用意したおざっちスペシャルがコレ。
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「ガトー・ド・ボア」。西大寺の山門を出てすぐに目につくところにある。フランスの菓子競技大会で優勝したこともあるシェフが作るケーキが美しくケースに並ぶ。で、参加の女子は大喜び、それを見るオジサンも大喜びとなり、テラスでコーヒーや紅茶と共に味わう。
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ということで、どうやら今日は20,000歩をはるかに越える距離を歩いたとのことで、帰宅して靴下を脱いだら、親指に豆ができていた。
いや~、楽しかったね~!
by ozawa-sh | 2012-05-20 22:42