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おざっちの笛吹き日記

ozatti.exblog.jp

東京から

ここ2年参加していないタイ、チェンライのMTBレース。完全にリタイアしたら、是非また参加したいと思っている。レース自体のすばらしさは過去の当ブログにも書いてきたが、なんといってもこのレースの参加者との出会いは、ボクの大切な宝物なんである。一種、閉鎖された空間ということもあるが、同じ目的を持って走る中で生まれる親しさ、というのは特別な旅の思い出として、帰国してからも深く思い出に刻まれる。
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そんな中に、関東から参加している酉コがいる。自転車を中心に実に多くの趣味をこなしている女性だが、まあ言ってみれば「ボクと同じにおいのする」人種なのである。その酉コがこのたび当地を訪れることになった。彼女はなぜか、京都・滋賀という地が痛くお気に入りのようで、自分の脚でひとつひとつ自転車で探訪するというスタイルで廻っている。自転車は輪行して持ってくるのだから、小柄な彼女には大変な労力だろうと思うが、そんな労力はものともせず、さらには翌日には琵琶湖一周までしてしまうというタフな女性なのだ。つい最近などは、ネパールを自転車で走ってきたという話を聞けば、感心するしかない。 そんな酉コであるが、今回も京都に到着したら休む間もなく、その足で南下、まずは手始めに伏見の主な酒どころなぞを回り、どこをどう通ったのか、滋賀のストラーダまで走ったそうだ。さらに翌日は今回の旅の主目的である「びわいち」を敢行。150キロを15時間半で走ったそうな。琵琶湖周辺の絵になる箇所をいちいち見て回ったので、こんなに時間がかかったのだとか。朝3時にホテルを出発したらしいが、この時点でボクにはマネできななと思ってしまう。
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さて、日曜日は彼女とサイクリングの約束をしていたのだが、天気予報は「雨」を告げていた。で、サイクリングはあきらめ、車で案内することにした。さてどうしたものか?地元というのはあまりに身近すぎて、どうしていいのか分からない。で、結局は、色々と見どころの多い近江八幡にターゲットを絞ることにした。
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朝、瀬田のホテルで酉コをピックアップし、一路湖周道路を北上する。昨日は自転車で走ったハズのコースだ。やがて近江八幡の「日牟禮(ひむれ)八幡宮」に到着。普段は満車の駐車場にもうまく停めることができた。早速神社の境内に入ってみる。ボクもここに入ったのは初めてかも。参拝した後、酉コはご朱印帳を取り出し参拝した印を入れてもらっていた。見せてもらうと、各地の神社の朱印が押してあった。
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そして、隣にある「たねや」に入り、お茶することにした。黒光りする古民家の中でいただく和菓子とお茶が美味しかった。八幡堀を歩く。「ここのお堀でカヌーを漕いだんだよ」とボク。あの時の思い出が蘇る。さらに旧西川家を見る。近江商人の質素にして豪壮な古民家の雰囲気がすばらしい。さらに資料館にも入り、昔の五月人形などを見た。少しゆがんだ窓ガラスから見える八幡の旧市街がすばらしい。しばらく歩き、「酒游館」でお昼とした。ここは元酒蔵だったところで、とても雰囲気がいい。八幡名物の「赤コンニャク」のランチをいただく。他にまったく客もおらず、二人だけの楽しい時間が過ぎていく。まあ、オッサンにもこんなひと時があってもいいだろう。
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さて、これからどうしようかな?と考え、雨はまだ降っているものの、少し歩くことにした。行先は「伊崎寺」。竿飛びで知られるお寺だが、意外に知らない人が多く、隠れスポットなのである。車を置き、山道の参道を歩く。かなりアップダウンのある道だが、林間には琵琶湖が見える。やがて新しくなった本堂が現れ、その脇から竿飛び堂へ下りていく。
「酉ちゃん、あの竿の先っちょから飛び込んで修行するんやで。前の知事も飛び込んだんやけど、水面まで7mあって、竿の先はかなり横揺れがして、すんごい恐いんやで。」と説明する。酉コも大喜びだったので、ここへ連れてきて良かったと思った。

帰りに琵琶湖博物館へ寄っていくつもりが、コロッと忘れてしまい、そのまま彼女の泊まっているホテルへ直行してしまった。まああんまり連れまわしても印象が薄くなるだろうから、これでいいのだ。
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いったん帰宅し、夜7時からストラーダのメンバーによる「酉コ大歓迎会」を草津駅前の韓国料理店でやった。皆、酉コとなんらかのつながりのある人間ばかりで、楽しい酒が進む。飛び交うコテコテの関西弁に圧倒されながら、酉コもすっかりストラーダの人間になってしまったかのよう。別れ際はちょっぴり寂しかったが、また5月にJシリーズでこちらへ来るとのことで、またの再会を楽しみにしよう。
by ozawa-sh | 2012-04-23 20:49