自転車パラダイス! 小豆島一周

f0156359_19484479.jpg

適度なアップダウンとカーブが続き、しかもほとんど車が通らない道が延々と続く。ロード乗りあこがれのパラダイス(?)が小豆島。今回のライドで、そう確信した。フェリーに乗っていかねばならないという手間はあるが、それもまた旅気分を盛り上げるひとつのステップだ。コースどりにもよるが、一周すればほぼ100キロ前後と、手頃な距離だし、途中には見所も多々ある。なによりオリーブや椰子の樹が揺れる向こうには海、というパノラミックな風景が、サイクリストの疲れた体に元気を与えてくれる。


f0156359_19501338.jpg

姫路港に集まったストラーダのメンバーは14名。今回は、チームジャージ着用というルールだったので、見事にオレンジカラーの集団が目立っている。陸と船とを渡す滑る鉄板に気を付けながら、埠頭で待つ車より先にフェリーに乗り込む。重ねたバイクはロープで結ばれ、我々は客室に上がる。9時45分発、フェリーは定刻どおり姫路港を出た。小豆島の福田港まで約100分の船旅だ。途中には家島群島の島影も望まれる。甲板に出ると、風がきつくしかも真冬並みに寒い。島に到着したらすぐ走り出せるよう、ジャージ姿なので、寒さもひとしお身にこたえ、早々に船内に引き返した。


チーム員も客室のフロアで思い思いに時を過ごしている。早めの昼食もすませる。やがて船足が鈍り、艦内放送で福田港が近いことを知る。右手には長い半島が腕を伸ばし、我々サイクリストを歓迎しているかのよう。山の中腹には採石の跡が白く見える。下のデッキに降り、重ねたバイクをバラして下船の用意をする。これから走る島一周100キロに気合いが入る。福田港の波止場に全員が降り立つ。空は曇っているものの、予報では午後から晴れるとのこと。晴れてくるということは、この時期、終盤に追い風となり、疲れたバイク乗りを助けてくれることだろう。


f0156359_19505670.jpg

各自準備は整っており、早速走り出すことにした。本当はこの港に、ロッカーの設備があれば荷物を置くことができるのだが、あいにく無いという。島にエコなサイクリストを呼び寄せたいのなら、ロッカーのひとつも設置すれば、とても喜ばれると思うのだが。さらに車をフェリーで渡せば、ツーリング終了後、近くにある吉田温泉まで足として利用できるのだが、今回は時間も読めなかったので、バイクと共に単身渡ることにした。
時計回りに、まずはこのコース一番の難所「橘峠」を目指す。すでに桜も満開で、サイクリストの頭上で咲き誇っている。
f0156359_19521687.jpg

走って5分と経たないうちに、いきなりの上りが目の前に現れた。寒いので、ウォームアップにはちょうどいい。それほど長くない坂に、ダンシングを交えながら全員が元気に上っていく。今日の参加者は、皆脚がそろっているから、長い列にはならない。


いくつかの上りが続き、やがて橘峠にさしかかるが、本日はこれを行かず、坂の中盤から大角鼻へ左折することにする。ただでさえ通行量の少ない寂しい道から、さらに人気のない道へ。前回走った時は、たった一人だったが、今日はたくさんの仲間と一緒なので心強い。
最初の上りを終えると、あとはなだらかに続く道が灯台のある岬まで続く。左手には遠く海。その向こうには四国も霞んで見える。ペダルを踏みながら、ギアチェンジとブレーキを駆使することが、これほど楽しく感じることはない。まさにロードバイクに乗る喜びを、今日はヒシヒシと感じることができる。


f0156359_19525094.jpg

鋭角に曲がるように大角鼻に到着。真っ白な灯台が、あの日と同様、ボクを待っていてくれた。一段低いところにあるので、道からは丸い屋根を望むことができる。さらに低く遠い海面には陽光がきらめく中、たくさんの漁船が漂っている。記念撮影をしたりしながら、ゆっくりとした時間を過ごす。


坂手の港へ向けて半島を北上する。西側もゆるやかな道が続く。まだ12時になるかならないかの時間帯で、この調子なら福田港発姫路行き17時15分のフェリーに間に合うかもしれないと頭の中で計算する。が、途中でなにがあるか分からないので、先を急ぐことにする。
左手、下の方に海を見、林の中を駆け抜ける。下り基調で、やがて坂手の港に降りてくる。フラットな道を走ればやがてまた小さな峠を越えることになる。そこを降りた先が「小豆島町」である。左折すれば「二十四の瞳映画村」に行き、ノスタルジックな雰囲気を味わうことができるのだが、今日は寄らずに先を急ぐことにする。


オリーブ公園を右に見て、集団は快調に飛ばす。地元の中学生が手を振ってくれ、ついついうれしくなってしまう。小豆島町と、これから行く土庄(とのしょう)町の間は、やや車が多いものの、道幅が広く走っていて危ない感じはしない。
峠道をふたつほど越えれば土庄町に入る。ネットで調べておいた讃岐うどんの店「来家(おいでや)」へ左折し、キョロキョロとノレンを探す。それはすぐに見つけることができた。中へ入るとセルフの店だった。本場にはかなわないが、寒い中を走ってきた身には、熱いうどんが最高のごちそうだった。
f0156359_19532722.jpg



世界一狭い海峡「土淵海峡」(ギネスブック登録)を見学し、街中を抜け、島の西側を北上する。やや向かい風があったものの、時速28〜30キロのイーブンペースで先頭交代しながら走れば、エネルギーをセーブすることができる。車も少なくなり、風景も素朴だ。しかし細かいアップダウンが続き、少しずつ疲れを感じるようになる。


やがて島の北側を走ることになる。残り3分の1、といったところだろうか。天気はすっかり回復し、本土側が見えてくる。集団もほとんどバラけずに快走している。やがて「道の駅 大阪城残石記念公園」。ここで小休止をとる。まだまだ皆元気な顔をしている。その昔この浜から大阪に向け、たくさんの巨石が運ばれた。村は賑わい、歌舞伎小屋まであったという。


小さな丘をいくつも越えて行くと、「福田港10km」の標識が現れる。同時に、右手の山は花崗岩の採石場が延々と続く。スケール感を失う規模だ。そして現れた最後の上りで、力の余っているメンバー(ほとんど)が、今回のライドの締めくくりをするかのようにボクを追い越してスプリントをかける。ロード乗りは、とことん燃え尽きないと満足しないのだ。ボクはと言えば、もう脚が残っておらず、ズルズルと後方へ取り残されていく。もう十分走ったという実感もあるし、むしろ最後のライドをゆっくり楽しみたいと思う。


一気にダウンヒルをし、町に出てフラットになり、16時、福田港へ帰ってきた。17時15分のフェリーまでに十分のゆとりがある。メータは72キロを示していた。実走3時間のライディングであった。これなら各半島をすべて回ることも可能であったかと、次回に思いを馳せる。
フェリーボートの窓には、暮れゆく瀬戸内の夕景が移り変わり、知らず知らずのうちに眠ってしまった。
[PR]

by ozawa-sh | 2011-04-04 19:53 | Comments(7)

Commented by よっとちゃん at 2011-04-04 20:40 x
以前、高松に赴任してた時に数え切れない程訪れた記憶があります(仕事ですが)。
今回ギリギリまで参加を検討しましたが断念。
次回機会があれば参加します。
Jシリーズ八幡浜にも来てくださいね。
わたくし応援に駆け付ける予定。
Commented by 庵D at 2011-04-04 21:42 x
お疲れ様でした! いや〜楽しかったですねっ、堪能しました。 そうそう、聞くところによると、生そうめんというのが超美味いらしいです。 joy bike の時は是非行ってみて下さいね。
Commented by onono at 2011-04-04 22:10 x
隊長の文章を読んでいると、昨日の事がリアルに蘇ってきます。これも隊長の文才なのか、歳の功なのか。

2年に一度は行きたいランキングベスト1になりました(笑)。お疲れ様でした。
Commented by の@ at 2011-04-04 22:44 x
色々とありがとうございました。
まさしく、筆舌に尽くしがたいツーリングでした。
小豆島サイコー!
これはJOYBIKEでもかなり人気のイベントになりそうだと思います。
Commented by おざっち at 2011-04-04 23:17 x
よっとちゃん>参加できたらよかったのにね。残念!
どうやら、「マメイチ」は定番になりそうなので、次回は是非参加してください。

庵Dさん>そういえば、あちこちで「そうめん」の看板を見かけましたね。「生そうめん」って一体どんなんやろ。次回はこれを食べに行きましょう。

ononoさん>いやいや、、あえて言えば文才でしょう、、ワハハ。
そして毎年行きましょうよ!

の@さん>サイコーだったですね。風景よし、道よし、味よし、、、三方よしですね。
Commented by エミコ&トシ at 2011-04-05 00:16 x
楽しい小豆島ライドありがとうございました♩
また、醤油ソフトリベンジに走りに行きたいですo(^▽^)o
今回は足引っ張りになり、申し訳けございませんm(_ _)m
もう少しましに走れる様に精進しておきます。
Commented by おざっち at 2011-04-05 22:20 x
エミコ&トシちゃん>醤油ソフト、、、微妙ですが、次回はチャレンジしたいですね。
今回は50%の力も出していなかったのでは!?
これからマスターズに向けて、段々とアップしてください。今年は表彰台ですよ!