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おざっちの笛吹き日記

ozatti.exblog.jp

ファゴット

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6月に行われるフルートの発表会に向け、京おんなさんと合奏。普通はピアノで伴奏してもらう曲が多いのだが、ちょっと変わったことがやりたくて、無理矢理彼女にファゴットの伴奏をお願いした。曲はバッハの次男、エマヌエル・バッハ(Carl Philipp Emanuel BACH)のフルートソナタ。父親の時代はバロック音楽全盛だったのだが、息子の代になって、前期ロマン派への兆候が少し見え始めた頃の作品。なので、父親の作品のように、カチッとしたバロックスタイルを脱し、より人間味が感じられる柔らかい曲想に変化してきている。それだけに、感情を表すような表現のダイナミクスを要求される曲となっている。


京おんなさんは大学の交響楽団でずっとファゴットを鳴らしてきた人なのだが、自転車もやっていて、たまたまシクロのレースでお会いし、いつか話が音楽のことになり、いつか合奏を、と思っていた人。なので、今回このような形で実現できそうなことに、喜びひとしおである。


今日はとりあえず自宅に来ていただき、一度合わせてみることにした。ファゴットという楽器をこうして間近で見る機会などめったになく、少し吹かせてもらいもした。少し斜めに構え、二枚のリードを口にくわえて吹く。音はすぐに出たのだが、操作するキーがフルートよりたくさんあって、戸惑う。ちょっとオーボエに似たような、陽気だが、もの悲しいといった音色が、とても魅力的だと思った。しかし、ちょっと吹いただけで、血圧が上がる感じがして、なかなかに手強い楽器だと思った。


さっそく二人で合奏してみる。彼女は初見で、ちゃんと合わせてくれるので、とてもやりやすかった。そして、木管同士なので、音が溶け合う感じもよかった。まだ曲に慣れていなくて、指の回らない箇所もあったが、「これならいける」という感触をつかんだ。練習の合間には自転車ばなしも飛び出して、楽しいひとときとなった。


また、ウチの団地での演奏会もとうとう本決まりになり、再び「おいそが氏」になってきたおざっちである。
あ、もちろん今日も午前中はローラー台に乗りましたよ。30分だけ。
by ozawa-sh | 2011-03-21 21:03