人気ブログランキング | 話題のタグを見る

おざっちの笛吹き日記

ozatti.exblog.jp

娘と走った山背古道

娘と走った山背古道_f0156359_2252359.jpg

帰省中の娘と、「山背古道」を走ってきた。最近、自転車に興味があるらしいが、まだ本格的に走っているわけではないので、あまりきついコースは避けた。といっても、山背古道もそこそこ坂道があるから、さて、どの程度走っていただけるのやら?
娘と走った山背古道_f0156359_2253526.jpg



MTBをononoさんよりお借りし、身長に合わせてサドル調整しておいた。ウェアもボクの持っているグローブやサングラス、バッグ、ヘルメットも貸し、しかもガイドさんも付いて至れり尽くせりのお大名サイクリングである。正月は無料になっている、鴻ノ巣山運動公園の駐車場に車を置き、スタートした。気温はかなり低いが、先日の雪も消え、走りやすいコンディションとなった。
いきなり階段の担ぎが現れ、いままでそんなことをしたことのない娘は「え、え〜!」と驚いていた。「MTBやってたら、こんなことしょっちゅうやで!」と、厳しい父の声が飛ぶ(笑)。キャンプ場を越え、住宅街を通り、旧道に入る。両脇は梅林となっており、気持よく飛ばす。複雑な旧市街を抜けて市辺の土手を川沿いに走る。少しずつオフロードに慣れていくのに、丁度よい道だ。


やがて「高神社」に出て、ここで少し休憩。この先急坂が続くので少し休ませる。少し行くと、その急坂にかかる。途中から押しになる娘。まあしょうがないだろう。で、広い道に出て、竹林の中を走る。やがて山城平野が広がる山すそを走る。二人で気持ちよく走る。そして「玉津岡神社」へ寄っていくことにする。
娘と走った山背古道_f0156359_22535072.jpg

ここの境内で二人の白装束の男が向かい合い、木刀の型を披露していた。聞くと、神様に奉納するためのものだそうだ。焚き火があり、とても良い雰囲気。ふと見るとウサギのレリーフがあり、卯年の今年にふさわしいと思って写真を撮った。
娘と走った山背古道_f0156359_22543489.jpg

椿坂の休憩所で昼食とする。庭の鉢には氷が張っていた。日溜まりでゆったり過ごす父と娘。うん、いい雰囲気だなあ。
娘と走った山背古道_f0156359_22551057.jpg

娘と走った山背古道_f0156359_22553283.jpg



さらに先を急ぐことにする。冬は日が傾くのが早い。新築された「蟹満寺」に立ち寄った。カニ道楽の寄付もある。
娘と走った山背古道_f0156359_22561460.jpg

娘と走った山背古道_f0156359_22563582.jpg

娘と走った山背古道_f0156359_22565270.jpg

「上狛」の集落に入り、まずは「椿井大塚山古墳」へ上ってみる。ここでひとくさりうんちくを述べる父。「この古墳からはなあ、ようけ銅鏡が出土したんやで、、」。狭くてややこしい集落の間をゆっくりと走る。「ここは帰化人の住んでた土地でなあ、、」と走りながら解説する父。24号線を渡り、少し行くと「泉橋寺」に出る。ここには大きな地蔵さんが座っておられる。


土手を上るとパーッと風景が広がる。木津川だ。橋を渡り、ここで折り返すように木津サイクリングロードを走る。今日は風もなく、たくさんのローディーが我々を追い越して行く。赤い鉄橋の「山城大橋」を渡り、城陽酒造の前を通って、再びキャンプ場を越え、元の駐車場に無事帰ってきた。


まだまだビギナーの娘にとってはかなりの距離を走ったようだが、ほんの40キロに過ぎない。しかし変化に富んだこのコースは、いにしえからの趣のある古道で、きっと彼女の胸にも刻まれただろうと思う。
正月に走った父と娘のプチサイクリング。天気にも恵まれ、ボクにとっても良い思い出となった。
娘と走った山背古道_f0156359_22583323.jpg

by ozawa-sh | 2011-01-03 22:58