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おざっちの笛吹き日記

ozatti.exblog.jp

心と体の解放

会社帰りにflのレッスン。アンダーソンの練習曲と、今度の発表会で演奏するベルトミューが課題曲。
「おざっちさんは、弱音は綺麗なんですが、強い音がやや弱いです。もっと思い切って音を出すのが課題ですね。」つまりダイナミズムに欠けるということだろう。ウーム、確かにそう言われてみるとそうかもしれない。「ここ!」というところで遠慮してしまっているかもしれない。まだ数回しかレッスンを受けていないのに、早くもボクの悪い点を指摘してくれる山村先生。さすがだ。強い音を出すと、音が割れてしまうことがあり、それが恐くて控えめに吹いてしまうという物理的なことはあるにせよ、ボクの中に、どこか弱いところがあるということかもしれない。もっと穿った見方をすれば、ボクの生き方のどこかに弱々しいところがあるのかもしれない。「悪魔が来たりて笛を吹く」という横溝正史の小説があるが、「笛」というのは古来より内面を表現する楽器と言われている。「息」イコール「音」なのである。「息」は「生きる」と同源。息を吹き込んで音を出すことはつまり、「生」の証なんである。フルートのそんな直接性に惹かれるのかもしれない。
なにはともあれ、「もっと自分の気持を解放して音を出そう」と思いながら、暗い京の街を歩くおざっちであった。


さて、明日はお休みの日。フルートが精神の解放なら、久しぶりにMTBで体を解放してやるかな!
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by ozawa-sh | 2010-11-09 22:22