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おざっちの笛吹き日記

ozatti.exblog.jp

試走・試奏

他人のバイクを試しに乗ってみる機会がよくあるが、よほどのことがない限り、自分のバイクとそれほど大きな違いを感じることはほとんどない。確かに重量が違うと思うことはあるが、走ってみると自分のと大きな差はなかったりする。ブレーキや変速機のタッチの違いも感じるが、慣れたら同じだと思う。それに、タイヤ圧のちょっとした差だけでも乗り味が大きく変化するから、そういった条件をすべて同じに設定して比べられれば、なんらかの差をコメントすることができるかもしれない。さて、楽器ではどうだろう?


会社帰りに、三条の十字屋へ行ってきた。楽譜を探したあと、管楽器売り場へ行って、各社の楽器を試奏してきた。すっかり親しくなった店員のKさんが3本のフルートを出してくれた。まずはアルタスの銀を吹いてみる。うん、なかなかボク好みのシブイ音色がする。特に中音域から低音域に味わいがある。次にムラマツの9K。軽い音色。低音は銀の方がずっしりとした音がするように感じる。次はムラマツの14k。値段がグッと高くなる。明るく、抜けるような澄んだ音がする。銀と比べると、なにかが根本的に違う音がする。オシログラフで波形を見れば、一目瞭然なのだろう。もう一度銀を吹いてみる。うーん、やはりこれがいいかなあ。その後、とっかえひっかえ吹き比べてみる。なんだかますます分からなくなってきた。(結論)ほとんどのメーカーがムラマツからのれん分けしたメーカーだから、技術的な差はほとんどないと見た。そして金と銀の違いは確かにあるけど、あとは好みとサイフの問題であって、金だから上手に聞こえる、ということはない。一番大切なのは、音楽性とテクニックである。


自転車も楽器の演奏も、確かに良い道具を使うことが大事だが、最終的には使う本人がどこまでその道具を使いこなして自分を表現できるのか、ここがキモではないだろうか。そんなことを考えつつ、やっぱりヨダレを垂らしながらカタログに見入ってしまうおざっちであった。
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by ozawa-sh | 2009-12-09 22:30